相関図

斉藤さいとう 未芙由みふゆ (18)

志田未来

長野県中野市出身。
高校を出たばかり。母の死後、父親がすぐに愛人を家に引き入れる。愛人は妊娠しており間もなく出産、再婚。居場所を失った。最初はその境遇に戸惑うばかりの少女だったが、やがてウツボカズラな女に変貌する。
料理が得意。亡き母の従妹である尚子を頼り、上京する。

鹿島田かしまだ 尚子なおこ (45)

大塚寧々

生粋のお嬢様育ち。専業主婦。
洗練された容姿を持ち、若々しい。経済的に恵まれているが故に悪気無く格差を見せつける発言をする。
ボランティア活動に熱心で、保護猫の里親を探す活動に参加している。
未芙由が鹿島田家に来たことで、“完璧な家族”が崩壊していく。そのことで尚子自身が本当に求めるものに気付いていくが……

斉藤さいとう 幸恵さちえ (享年48)

芳本美代子

未芙由の亡き母。尚子の従姉。長野市のお嬢さん育ちだったが、財産のない幸司と結婚。以後家事に励み、家族の幸せを願ったが夫に裏切られ、生涯を閉じる。未芙由にとっては愛する母であり、ある意味、反面教師でもある。

福本ふくもと 仁美ひとみ (46)

国生さゆり

尚子の友人。子供が同じ学校だった。
尚子と同じように、ボランティア活動をしている裕福な専業主婦――だったのだが、実は生活は破綻しており、そのことが周囲にバレないかと日々ドキドキしている。
尚子に寄生しつつ、お嬢様な尚子をどこか哀れんでもいる。

鹿島田かしまだ 雄太郎ゆうたろう (52)

羽場裕一

尚子の夫。団体職員。総務省から出向中。
一流大学出のエリート。仕事内容は家族にもよくわからないのだが、金回りがいい。
女に弱く、だが飽きやすい。今も愛人がいる。楽天的に「浮気しても隠しおおせる」と思うタイプ。鹿島田家にやってきた未芙由に興味を示す。

鹿島田かしまだ 久子ひさこ (72)

松原智恵子

雄太郎の母。二世帯住宅の親世帯で一人暮らし(夫は死去)。
尚子と折り合いが悪く、子世帯にはほとんど干渉しないが、実は小さな物音などから息子家族の様子を覗っている。

吉岡よしおか 啓介けいすけ (38)

松本利夫(EXILE)

尚子が手伝うNPO法人「ねこサポート」の代表。
保護猫の里親探しの活動をしている。動物を愛する心優しい男だが、寄付があまり集まらず、経済的に苦しんでいる。

斉藤さいとう はるか (28)

玄 理

未芙由の父・幸司の再婚相手。
未芙由の母の闘病中から幸司と不倫関係になり、妊娠。未芙由の母の葬式には、妊娠中の身体で訪れた。その後、幸司と再婚し出産。未芙由の居場所を奪い、未芙由が家を出る原因を作った。

秀 幸ひでゆき (28)

鶴田亮介

杏子の彼氏。司法浪人中。大学で法律を学び、司法試験に挑戦中だが、最近は勉強もせずパチンコなどをしながら日々ぶらぶら過ごす。杏子が雄太郎の愛人をしていることも知っており、杏子が貰って来たお金の恩恵に与っている。

鶴岡つるおか 杏子きょうこ (34)

真木恵未

雄太郎の愛人。折に触れて金銭や物の援助を受けている。実は本命の年下の恋人・秀幸がいる。本当は平凡な幸せが欲しい女性。雄太郎との関係はそろそろ潮時と思う瞬間もあるが、目の前の金を引き出す方が安易で止められないでいる。

斉藤さいとう 幸司こうじ (52)

春田純一

未芙由の父。前妻・幸恵を“家政婦扱い”してきた。今ははるかに夢中ですっかり尻に敷かれている。

柿 崎かきざき (19)

大和孔太

未芙由の高校の憧れの先輩。長野県中野市在住。未芙由とは1年違いで、同じバドミントン部だった。高校卒業後、実家の酒屋で働いている。

鹿島田かしまだ 隆平りゅうへい (21)

上杉柊平

鹿島田家の長男。大学生。
大学の勉強が忙しく(と本人は言っており)、家にはあまり寄りつかない。長野から出てきた未芙由にやさしく接する。実は、あるトラブルに巻き込まれているのだが・・・

鹿島田かしまだ 美緒みお (15)

川島鈴遥

鹿島田家の長女。高校1年生。
中学までは真面目だったが、高校進学後、急に大人びてきた。未芙由の事を若干、バカにしている。自室に鍵をかけ、家族とあまり関わらず過ごしている。

福本ふくもと 知也ともや (15)

前田旺志郎

仁美の息子。美緒とは幼稚園から中学まで同級生。最近、小遣いも少なくなり、不満を抱えている。高校も、内部進学するものとばかり思っていたら、親の意向で公立に入れられた。中学時代からフェンシングをしていて、それだけは続けたいと思っている。