
倉科カナ 「犠打って何のこと?」
2024.10.19
鈴木伸之が中日ドラゴンズの強打者を演じることで話題の、東海テレビ・フジテレビ系土ドラ『バントマン』(毎週土曜日23時40分)。今夜放送の第2話では、バントマンたちの物語が本格的にスタートする。
自らバットを振り抜いて得点を挙げてきたことから、なかなか“犠牲心”を受け入れられない柳澤大翔(鈴木伸之)。そんな彼とは対照的に、“誰かの役に立つこと”こそ自分の存在価値だと思って生きてきたのが、倉科カナが演じる根鈴華(ねれい はな)だ。
今回は倉科に、ドラマのこと、そして自身と野球にまつわるエピソードなどを語ってもらった。
私自身も、華ちゃんと似たタイプ。ただ、唯一違う点は…
- 根鈴華という役について教えてください。
- 華ちゃんは、人が気付かないような部分まで気を配ることのできる、すごく思いやりのある女性ですね。グループの中にいたら埋もれがちで主役のような派手さはないけれど、そういう人たちを陰から支えられる力を持っていると思います。根っからのバントマン気質ですよね。だから櫻田社長(坂東彌十郎)にも見いだされたのだと思います。

- 倉科さんと根鈴華との共通点は?
-
私自身、自分が目立つよりも誰かを支えたいと思うことのほうが多いんです。ドラマのお仕事などは皆で作り上げるものなので、そういう考え方が役立つ場面も多いと感じていますが、周囲からは時々「もう少し、自分を出してもいいんじゃない?」と言われることもあって…。だから華の行動や考え方には、シンパシーを感じる部分が結構あります。
そんな自分の感情に蓋をしてしまう華の性格は、実は家族関係に起因しているところもあるんですね。彼女のそうした背景については、今後ドラマの中で明らかになっていくと思うので、ぜひ楽しみにしていてください。ただ、私自身と家族の関係は華とは全く逆で、言いたいことを言い合える関係でした(笑)。だから、そこをシンクロさせるのは意外と難しかったですね。

「犠打って何のこと?」レベルから 野球の専門用語を使えるように
- 『バントマン』のキャスト・スタッフには野球好きが多いと聞きましたが。
- 多いですね。実は私自身は全然くわしくなくて、当初は「犠打って何のこと?」というレベルだったので、最初は戸惑いました。セリフの中にも野球の専門用語が頻繁に出てくるので、その都度検索したり、スタッフの方に聞いたりして知識を深めていって、今では野球中継なども見るようになりました。

- 大翔のプレーシーン以外にも、野球にかかわるシーンが多いのでしょうか。
- 困っている人のことを支えるのがバントマンの役割なのですが、その人の置かれた状況を説明するために用いるのが、何故か野球盤なんです。どう使うのかは第2話を見ていただきたいのですが、野球ファンなら納得していただけると思います。

- 演じる上での苦労はありましたか?
- 長台詞が多いことですね。しかも野球の専門用語もたくさん入ってくるし。だから野球盤を使う撮影の日は、メンバーの結束力も高まるんですよ。誰かが間違えても「ドンマイ! もういっちょ行こう!!」とか声を出し合って(笑)。まさに野球チームみたいに、士気を高めあっていましたね。

- そんな野球チームのようなメンバーの中で、倉科さんのポジションは?
- 私はもう、賑やかしです(笑)。学生時代はバスケットボール部だったので、試合中によく声を出していました。その癖が付いているからなのか、他の現場でも声出しをよく行っていたのですが、今回くらい声を出した現場はなかったかもしれません(笑)。
バントマンが本格始動!今夜の見どころは?
櫻田誠一郎(坂東彌十郎)率いるイニングナイングループ社の、秘密の福利厚生組織「SBO」への異動が決まった根鈴華(倉科カナ)。藤堂俊介(平原テツ)、吉岡葉留樹(阿久津仁愛)、梶間響子(石川瑠華)といったメンバーとも顔を合わせ、いよいよバントマンとしての活動が本格的にスタートする。
見どころは、ドラマ内で描かれるメンバーたちの野球愛の強さ! 特に彼らが野球の専門用語を使い、早口で議論し合う場面は必見だ。また、バントマンたちは困っている社員を助けるために奔走するのだが、状況が二転三転。最後まで目が離せないそのストーリーは、まさに9回裏・二死満塁の試合のような、手に汗握る展開といえる。
さらにバントマンへのメンバー入りを断った柳澤大翔(鈴木伸之)がどのような選択をするのかも気がかりなところ。野球を軸に物語が展開していく、今までにないベースボール・ヒューマンドラマに、ぜひ注目してもらいたい。

