今回、踊りを披露することになって、一番驚いたのは羽田さんではないでしょうか。「以前、日本舞踊を習ったことはありますが、決して得意とは言えません」と語っていた羽田さん。最終回で日本舞踊のシーンがあると分かった時点で、本当に忙しい中、時間を見つけては先生について踊りの練習を重ねてきました。
女将襲名披露の場面が撮影されたのは、セット収録の最終日のこと。山本圭さんに「緊張している?」と聞かれ、羽田さんは「もう開き直ってます(笑)」と。とは言え、指導してくださった日本舞踊の河本龍葉先生のもと、この日も羽田さんは3回、4回と通しで踊る曲の練習をしていました。
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この場面ではキャストの皆さんも着飾ってしましたが、中でもひと際目立っていたのが、丈太郎役の山下徹大さんです。全身白の着物姿が目を引きます。津田寛治さんも思わず「すごね」と一言。山下さんの苦笑気味に「そうですよね」と答えていました。
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いよいよ羽田さんの踊りの収録がスタート。目線や手の動きなどを河本先生と再度確認。先生の「とにかく自信を持って」との言葉にうなずき、演目「寿」を踊り始めました。
黒い着物を着て、優雅に舞う羽田さん。これまで劇中でさまざまな着物を着た羽田さんですが、この色は珍しく「奈緒子の黒い着物は“レア”なんですよ」と語っていました。
踊り終わると、キャストやスタッフさんから大きな拍手が。「はあ~」と大きく息をした後で羽田さんは「今ごろになって足が震えてきちゃった」と言いながら、この日の撮影の山場をこえ、ほっと一安心といった表情を浮かべていました。
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駒子役の岩本多恵さんは、羽田さんが今回のために日本舞踊を習ったと聞き、驚いた様子。「そんな短期間で習得したとは思えないほど、見事でした」と。この言葉に野際さんも「うちの嫁もなかなかやりますでしょ(笑)」と一言。野際さんはさらに河本先生にも「うちの嫁がお世話になりました」と挨拶していました。
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羽田さんの踊りの指導をした河本先生のコメントを紹介します。
「羽田さんの踊りは大成功でした。私が指導した以上にご自身でお稽古を重ね、ふわっとしたさわやかな踊りを披露してくださいました。本格的に踊っている方とは一味違う“伝わる踊り”だったと思います。
羽田さんは昨年の9月から何度か指導させていただきましたが、普通はそれからここまで踊れるようになるのは無理だと思います。かつて習っていた経験があるとは言え、羽田さんがどれだけ努力されたかご覧になった皆さんには伝わったのではないでしょうか」
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