名古屋でなぜ予想の5倍雪が降ったのか?明日朝にかけて路面凍結注意と貴重な晴れ!
今日の最高気温、名古屋3.2℃、岐阜3.6℃、津6.1℃で各地平年より5~8℃低い値でした。名古屋は今季最低を更新。
なぜ名古屋で20センチ超の大雪になったのか。昨日の予想最大降雪量、愛知の平地で5センチでしたが、昨夜から今日昼前にかけての実況は降雪量、最大積雪深ともに23センチになりました。9年ぶり12月観測史上2位タイの値で予想の実に5倍弱に。自分なりに考えた答えは2つあります。
答え1、気温が低かったから。「雪水比」という言葉があります。予想気温と予想降水量から予想降雪量を算出する式です。気温が低いと雪がフワフワで積もりやすく、高いとベチャっとして積もりにくい。今日に対する昨日の予想最低気温1℃でしたが、実況は-2℃でした。降水量は10ミリ。1℃で気温高めの積もりにくい雪なら降雪は6センチですが、-2℃で積もりやすい雪なら20センチとなります。6センチという予想が20センチになってしまった要因の1つでしょう。
答え2は雪雲の通り道になったから。岡崎も同じく最低気温-2℃でしたが、降雪は少なかった。筋状の雪雲が上空の北西風に乗って名古屋には入りましたが、岡崎にはそれほど入らなかったからです。これは降水量から明らか。来年夏頃予定されているひまわり8号の運用が始まれば、予報精度はもっと上がります。
今夜の予想天気図です。まだ冬型で岐阜山地や三重北部は降雪続きます。強風、高波、雪崩、着雪、路面凍結に注意。
各地の積雪深です。
路面凍結の条件、場所、対策です。放送時刻にはすでに気温3℃未満の地点多数、雪の降った所は条件が揃ってしまいます。十分注意願います。
最後に明日金曜午前9時の予想天気図です。高気圧に覆われて貴重な晴れ、明後日は午後を中心に雨なのです。そして低温注意報が発表されている所多数で明日朝にかけて路面や水道の凍結に注意。ではまた明日!