2月4日放送の東海ラジオ『ドラゴンズステーション』にOBの森野将彦さんが出演し、「2007年の日本シリーズ第5戦でレフトを守っていたときの心境は?」というリスナーの質問に答えた。

 2007年の日本シリーズは、ドラゴンズとファイターズが対戦。ドラゴンズが3勝1敗で迎えた第5戦で、山井大介投手が8回までパーフェクトピッチングを続けていた伝説の試合だ。1対0でドラゴンズがリードして迎えた9回表、山井投手はマウンドを降り、当時の守護神・岩瀬仁紀さんに最終回を託した。

 この試合でレフトを守っていた森野さん。いつもだったらリードしている試合は、守備固めで大抵サードに回っていた。しかしレフトのままだったので「ベンチを見て、何度も確認した」という。

 岩瀬投手に代えたことについて森野さんは、「落合監督の打つ手としては勝負ということ。これで負けたらしょうがないという一手」で、内野の守備も代えると考えたが、結局守備は代わらず。当時のことを振り返り「内野の守備を代えなかったということはどういう心境だったんだろう。落合監督に聞いてみたい」と話した。

 さらに「リードしていても、1‐0の場合など(=ソロホームランで同点になる)は、守備固めをしないというセオリーもあるが、あの試合に関してはどういう考えだったのか。落合監督も普通ではいられなかったのではないかと思う。そこを聞いてみたい」と続けた。

 9回の表にはレフトにフライが上がり、森野さんが捕球したがかなり緊張したという。賛否両論渦巻いたこの試合はプレッシャーのかかる中、岩瀬投手が3人で締めて、ドラゴンズが53年ぶりの日本一に輝き、今でも語り継がれている。