名古屋市は全国に先駆け、新型コロナワクチンの長引く副反応とみられる症状に対する、電話相談窓口を設置しました。その症状はどのようなものなのか取材しました。

看護師:
「麻痺があるとか、そういう症状が続いてますか」

 相談窓口は3月25日に開設。名古屋市は、ワクチン接種からおおむね2週間以上経過後も副反応とみられる症状が続く人から電話で相談を受け付けていて、対応にあたる看護師が症状に応じて、医療機関を案内するなどしています。

 25日は「痺れが続いている」「激しい腕の痛みが続いている」といった相談が朝から相次ぎました。

 一方、ワクチン接種後の長引く副反応とみられる症状に悩む患者を受け入れる、名古屋市中区の「柊みみはなのどクリニック」。

 耳鼻咽喉科が専門のこのクリニックには、わずかながらワクチン接種後の様々な症状に悩む患者が訪れます。

内藤医師:
「『ワクチンを打ってから調子が悪くなった』という方は、多くはないですけれども、いらっしゃいます。こちらで診療している分に関しては4、5人。同じグループ(病院)の皮膚科ではかなり多くいて、現時点で50人ぐらいいます。蕁麻疹、中毒疹、脱毛、帯状疱疹が多いのではと」

 同じ建物内に入る皮膚科のクリニックには、副反応とみられる蕁麻疹や脱毛などの症状に悩む患者が多く訪れるといいます。

内藤医師:
「(症状に悩んだら)まずは検査をしたほうがいいと思います。採血やレントゲン検査ですね。コロナワクチン後遺症だと思っていても、実は何らかの病気が発生している場合がありますので、そういったことを除外しなければいけませんから、まずは調べると。コロナワクチンの後遺症というのは、99%の方は1か月以内に症状が消失します。ただし1%の方は1か月過ぎても症状が残りますので、1か月が過ぎたらできれば早めに医療機関を受診していただいた方がいいと思います」