5月15日、パロマ瑞穂野球場で行われた愛知大学野球1部春季リーグの名城大学対中京大学戦で、名城大・伊藤雄紀内野手(3年・高崎健康福祉大高崎)が、シーズン個人最多安打のリーグ記録を更新した。

 伊藤選手は前日の14日に、1992年の秋に愛知工業大学の神野純一選手(元中日ドラゴンズ)が打ち立てたシーズン最多安打記録に並ぶ26安打を放った。

 記録に並んだ次の日には、7回裏1死3塁のチャンスで同点タイムリーとなるツーベースを放ち、シーズン最多安打記録を「27」に更新。30年振りの快挙を成し遂げ、球場が拍手に包まれた。

 さらに9回裏にもライト前ヒットを放ち、シーズン最多安打記録を「28」に伸ばした。

 伊藤選手は「記録達成の実感はないですが、誰よりも練習する意識で一生懸命取り組んだ冬練習の成果が出ました」と話す。

 残すは愛知産業大学との試合のみ。「具体的な数字の目標はないですが、一本一本安打を重ねていきたい。勝利に貢献し、全国大会に出場して日本一を目指します」と意気込んだ。

 愛知大学野球連盟に現れた驚異の安打製造機に、今後も注目したい。