小学校の授業で“足が速くなる魔法のダンス”…子供の体力低下を懸念した大学教授が考案「室内でも教室でも」
「足が速くなる魔法のダンス」を岐阜大学の教授が考案し、岐阜県本巣市の学校授業で取り入れられています。
本巣市の小学校で行われていたのはダンスの授業。
春日教授:
「今日先生たちがみんなに紹介するのは『足が速くなる魔法のダンス』です」
これから行うのは、「足が速くなる」ダンス。先生のお手本をよく見ると、モモを高く上げたり手を大きく振ったりするなど、普通の体操に比べてかなり大変そうです。実は、アスリートがトレーニングで使うメニューが組み込まれています。
このダンスを考案したのは、岐阜大学教育学部の春日晃章教授です。
春日教授:
「全国の子供たちの体力テストの結果を見ると、足もすごく遅くなっているんですね。コロナの影響は多少はあると思いますので、そういった中で室内でもできる、ソーシャルディスタンスをとれば教室でもできる」
体育の授業の制限や外出の自粛で、子供たちの運動をする機会が減少。2021年に実施された体力テストの結果をみると、2019年と比べ大きく点数が落ち込んでいます。
そこで、室内でもできて十分な運動量が確保できる「魔法のダンス」が生まれました。
春日教授:
「音楽を取り入れることによって、普通のトレーニングじゃなくて楽しいなって、みんなで笑顔になりながら、実はすごいトレーニング要素をやっているところがミソですね」
参加した児童:
「このポーズとか早くやるところを工夫したけど、楽しかったです」
別の児童:
「ダンスとかいろいろ楽しかったです。足が速くなるかなって思っています」
楽しく踊って足が速くなる、まさに「魔法のダンス」。今後、本巣市内の全ての小学校で行われる予定です。