「ムカデが出る」三重県知事の公舎の存続・廃止について、専門家の議論がスタートしました。

 5日、三重県知事の公舎を訪れたのは、不動産鑑定士や大学教授など6人。

<視察した専門家>
「これだけの庭木を手入れして、草を抜かなきゃいけない」
「やっぱりあまり使っていない所があるのかなという感じがします。カビ臭いにおいとかするとか」

 県の職員から説明を受けながら、15分ほど視察しました。

一見三重県知事(2022年5月):
「(公舎に)ムカデが出まして。家の中に出たんでちょっと大変かなと。(Q.ムカデが決め手に?)まぁそうですね。ほぼほぼ引っ越したいなという方向に傾いている」

 2022年5月、「公舎にムカデが出る」として引っ越しの意向も示した一見知事。この“ムカデ発言”をきっかけに、知事公舎のあり方を検討する有識者会議が5日から始まりました。

 築44年の知事公舎、現地を視察した委員からは…。

不動産鑑定士の委員:
「知事公舎としては保有しない。民間施設の借り上げが費用対効果の面でもいいのではないかと考えております」

大学准教授の委員:
「今の建物は僕は使えると思います。ただ古いし、ちゃんと手をいれれば良い建物に変えることができる」

民間企業社長の委員:
「お客さまを招かないのに、庭に毎年お金(管理費)がかかっていくことに、主婦としてはもったいないかなと」

 存続や廃止なども視野に、費用面と合わせて様々な意見が交わされました。

 この知事公舎で生活を続けている一見知事は…。

一見三重県知事(10月5日):
「ゴミ捨てに行って帰ってくるとキツネがいたりして、今朝はこのくらいのナメクジが出まして。(判断)材料の提供をしていただくのは県庁の方々なので、ご検討していただいて決めていただいたらいいんじゃないかなと」

 キツネやナメクジまでもが現れるという知事公舎の行方は…。有識者会議では年内をめどに結論を出す方針です。