新型コロナの第8波。名古屋工業大学の平田晃正教授のグループが、AI=人工知能を使った東京都の感染者数予測の試算結果をまとめました。

 予測の青い線は、「ケルベロス」などの新たな変異株の感染力が「BA.5」と同等の場合で、赤い線は感染力が1.2倍の場合で試算されています。

 いずれも1月中旬にピークとなる見込みで、1週間平均で1日あたりの感染者数は、感染力が1.2倍の場合はおよそ3万6000人に上るとみられています。

 平田教授によりますと、新たな変異株にBA.5で獲得した免疫がある程度有効な場合は、第7波の規模を下回る見通しということですが、新たな変異株次第では1日あたり6万人程度に達する可能性もあるといいます。

 変異株次第というのは、これまでに獲得した免疫を回避する力が強い場合を指します。新たな変異株の性質も、第8波の拡大に大きな影響を与えそうです。