準備の不十分さ等指摘…名古屋城バリアフリー化に関する市民討論会での差別発言問題 検証委が中間報告公表
名古屋城のバリアフリーに関する市民討論会での差別発言問題で、検証委員会の中間報告が公表されました。
この問題は2023年6月に開かれた市民討論会で、木造復元される名古屋城にエレベーターを設置するよう求めた障害のある男性に対して、参加者から差別的な発言があったものです。
14日、検証委員会の中間報告が公表され、意見を戦わせるイメージの「討論会」という名称や、激しい議論に発展することを想定した事前の準備が不十分だったことなどが、問題点として指摘されました。
また差別発言や人権問題に対する関係職員の意識の低さがあったとして、職員への人権教育を深めることなどを再発防止策として求めました。
検証委員会の田中伸明委員長は「市が検証結果を受け止め、差別を許さない姿勢をしっかりと示してくれることを望む」と話しました。
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