廃業はわずか4カ所…人気続く道の駅の集客法みかんラーメンや巨大な五平餅等の「驚きグルメ」も

2025/03/14 16:47配信

　岐阜県飛騨市古川町にある道の駅「飛騨古川いぶし」が、経営難などから廃業することになりましたが、廃業は全国的にはこれまでに4カ所しかありません。

道の駅では、それぞれ名産品を使った珍しいグルメなどで客を集めていて、東海地方にも驚きのメニューで人気となっている道の駅があります。

■わずか4カ所…資金繰りとは限らない「道の駅」廃業の理由は

「飛騨古川いぶし」は、2004年に地元の住民組合が営業をはじめましたが、その4年後、東海北陸道の全線開通などで利用者が激減しました。

過疎化の影響で人手の確保が難しく、1年ほど前から休業しています。

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道の駅は、1993年(平成5年)に103カ所が国土交通省に登録されて以来、右肩上がりに増えていて、2015年(平成27年)には1000カ所を超え、2025年(令和7年)1月31日時点では、全国1230カ所にあります。

これまで廃業した道の駅はわずか4カ所で、「飛騨古川いぶし」が抹消されると、全国で5カ所目となります。

・北海道伊達市「フォーレスト276大滝」
（1996年/平成8年4月～2022年/令和4年1月）

・北海道足寄(あしょろ)町の「足寄湖」
（1993年/平成5年４月～2022年/令和4年1月）

・京都府和束町(わずかちょう)の「茶処和束」
（1993年/平成5年4月～2004年/平成16年3月）

・兵庫県宍粟市(しそうし)の「山崎」
（1993年/平成5年4月～2013年/平成25年4月）

国交省によりますと、それぞれの廃業の理由は非公開ですが「資金繰りの悪化」以外にも、管理する人がいなくなったり、他の道の駅との統合などが理由だということです。

■岐阜の道の駅で人気の「みかんラーメン」

　道の駅は客を集めるために、名物グルメや産直市場など、地元の魅力をいかし、さまざまな創意工夫を凝らしています。東海地方で人気の道の駅が、どんな魅力で客を引き付けているのでしょうか。

岐阜県海津市にある「道の駅月見の里南濃」は、名古屋から名神高速道路を使って、およそ1時間のところにあり、多い日には、1日で約3000人が訪れます。

この道の駅の人気は、季節の果物です。地元で栽培された冬季限定の「蔵出しみかん」は、値段は1袋10個ほど入って460～480円です。

加工品では、みかんを薄切りにして乾燥させた「味感ちっぷ」(600円)が甘みと酸味が絶妙で、クセになると人気です。数量限定の為、午前中には売り切れるということです。

併設する食パン専門店も人気で、小麦粉を独自にブレンドすることで、フワフワもちもちの食感と、やさしい甘さを出しています。

飲食店での人気は、地元・岐阜の地鶏を使ったメニュー、甘辛いタレと鶏肉の旨味がたまらない「奥美濃古地鶏鶏ちゃん定食」(1804円)に…。

たっぷりの鶏肉と卵を使った「奥美濃古地鶏親子丼定食」(1848円)です。

そしてこの道の駅の一番の名物グルメが「みかんラーメン」(780円）です。「名産のみかんで名物を」と考案され、麺には水の代わりに南濃みかんのジュースが練りこまれています。

多い日には1000食の注文がある、人気のグルメです。

また、寒いこの時期には足湯も人気です。養老山脈から湧き出ている温泉を使っています。

「道の駅月見の里南濃」の担当者：
「道の駅は地元の魅力を発信していく場所だと思っているんですね。南濃町は果物がたくさんあったりとかする道の駅にしていきたいなと思っているので、地元の魅力を知っていただきたいなと思っています。観光で来ていただく方にはもちろん、地元の方にも若い方にも来ていただけるような道の駅にしたいなと思っています」

■「TKGモーニング」や「超巨大五平餅」が人気の道の駅

　新東名高速道路を使って名古屋から車で1時間のところにある、愛知県新城市の「道の駅もっくる新城」にも名物があります。