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内田理央×松井玲奈×中山七里(原作者) スペシャル対談
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内田理央が演じる稀代の悪女・蒲生美智留が美貌と天才的な話術で人の欲望を刺激し、次々と地獄へと陥れていく震撼のサイコサスペンス、土ドラ「嗤う淑女」(東海テレビ・フジテレビ系全国ネット)。24日に放送された第5話もSNS上で 《演技とか自然体で内容が面白い!》《現代社会の問題取り扱ってるから、なんか妙に身近に感じてゾクッとしちゃう》《来週も楽しみすぎる。こんなにハマるとは思わなかった》 と大きな反響を呼んだ。また 《美智留の若い時を演じている役者さんお芝居が巧い》 などと、徐々に明らかになる過去の美智留と恭子の関係を好演している河村ここあと中田乃愛にも注目が集まってきている。

31日放送の第6話では、原作にはないドラマオリジナルキャラであるフリーの週刊誌記者・武田良平(武田航平)が登場する。
虚偽のスクープ記事を執筆し窮地に追い込まれていた武田は美智留(内田理央)の元を訪れる。そんな武田を巧みな話術で懐柔し、さらなる捏造記事を執筆させ、世間からの大きな反響を受けながら記事をどんどんエスカレートさせていく美智留…。いつも冷静で落ち着いた美智留だが、今回はこれまでにないほど、激しく感情を露わにするシーンが登場する。また恭子が泣きながら絶叫するシーンも…。
果たして何が起こるのか、衝撃的な展開へ繋がる第6話に注目だ!
毎回予想を超える怖さで話題となっている「嗤う淑女」だが、その人気の秘密について、今回は原作者である中山七里先生に、蒲生美智留を演じる内田理央と野々宮恭子を演じる松井玲奈が原作誕生の裏話やドラマへの想いを聞いた。
内田理央×松井玲奈×中山七里(原作者) スペシャル対談!

蒲生美智留は宗教団体の教祖、恭子はその信者というイメージ…
金銭欲や物欲、感情のもつれなどが一切ない女
(中山七里)
どれが美智留の本心なのか…探りながら演じていました
(内田理央)
[内田]
実際、ドラマ化のオファーがあった時はどういうお気持ちだったんですか?
[中山]
小説を書き終えたのが、かなり前だったので、ちょっと意外な気がしました。今、オファーが来たのかと。
[内田]
なるほど。
[中山]
以前にも「嗤う淑女」の映像化の話がありましたが、ある事情で流れてしまったんです。でも1回オファーが来たものは、必ず2回目も来るんですよ。それがフジテレビさんということで、ドラマのフジテレビと異名もありましたので、楽しみにしていました。
[内田]
先日、撮影現場も見ていただきましたが、先生の感想を伺いたいです。
[松井]
私たちの役の感想をね。
[中山]
原作で蒲生美智留は宗教団体の教祖、恭子はその信者というイメージでした。収録の時にも感じましたが、お二人ともちゃんと原作のモチーフなど細かいところまで汲んでいただいているなと。それでもう安心しました。
[内田]
嬉しいお言葉ですね。
[松井]
嬉しいね。今、先生がおっしゃったように、誰かが何かを宗教的に信じる感覚にすごく近いんだろうなというのを無意識的に感じて恭子を演じていました。脚本がそういう流れになっているというのもありますが、原作にしっかりと色があるからこそ脚本にもしっかり反映されているんだなと。今、先生のお話を聞いて納得しました。

[松井]
小説「嗤う淑女」が誕生したきっかけというのは?
[中山]
これは出版社からの“悪女モノ”を書いてくれという一言ですね。“悪女モノ”と言われた時に、今まで色々な“悪女モノ”が出ていますから、ちょっと切り口を変えようと。美智留という主人公を作った時にサイコパスと設定しました。人間というのは悪いことをする時、金銭欲や物欲、感情のもつれなどが関係するじゃないですか。それが一切ない女。感情のない女。ただただ人が不幸になるのが楽しいというだけの女。そういう人間に設定しました。そういう感情のない人間なら、これだけ冷静に話ができるし、人の心も簡単にコントロールできるだろうなと思ったんです。もっと言うと自分で偽りの感情を出すことも可能だろうなということを考えてキャラクターにしました。
[内田]
なるほど〜
[松井]
どうですか?実際に蒲生美智留を演じてみて?
[内田]
玲奈ちゃんとも原作の魅力をどう伝えるか?映像になった時に、原作とのバランスをどこまで考えたらいいのかというのを相談していたんです。原作の美智留って本当に魅力的じゃないですか!なのでそれをずっと考えていました。でもどれが美智留の本心なのか…原作や脚本を読んでも分からなくて「これは美智留の演技なのか?それとも本当に思っているのか?」ということを、私も探りながら演じていました(笑)。
爽快感を出すために、
被害者をろくでなしにすることを思いついたんですよ(笑)
(中山七里)
[中山]
犯罪者が主人公の作品ですが、本を読み終わった時に胸くそ悪さだけが残るようではどうしようもないんですよ。やっぱり爽快感がないと。だから爽快感を出すためにどうしたらいいかと考えて、被害者をろくでなしにすることを思いついたんですよ(笑)。
[内田]
(爆笑)
[松井]
(爆笑)
[内田]
発明!
[中山]
だから出てくる被害者ってみんな尊敬できない人間ばっかりなんですよ。ろくでなしを成敗してくれるという形にすれば、最終的に悪女も正義の味方になるんじゃないかと。だから爽快感は出ているんですよ(笑)。
[松井]
逆転の発想のヒーロー!
[内田]
そう!不思議とさっぱりするんですよ。爽快なんですよ。
[松井]
その部分もちゃんとドラマに活きていると思いました。ただ自分の人生を破滅させられるだけではなく、みんな人生をもう一歩先に進んでいくというのは原作からの流れなんですね。
[中山]
実際の事件でもそうなんですが、詐欺に騙された人の話を聞くと、騙した人間のことを恨んでいない人が多いんです。「あの人は悪くないけど、私のせいでこうなってしまったんだ」と。そこはもう罠にハマっているんですけどね。そういうものを書けばお客さんは喜んでくれるだろうなと。基本的に自分で何かを伝えたいというのは全くなくて、とにかくお客さんに楽しんで欲しいというところから、こういう作品になりました。だから演じていただく方には、本当に悪女なんだけど、見ずにはいられない、話を聞かずにはいられないというふうに演じていただきたかった。それを内田さんは見事に体現していただいていると思います。
[松井]
素晴らしい!
[内田]
嬉しいですね〜。
[松井]
褒めてもらったね。よかったね〜
[内田]
よかった〜
脚本を拝見した時に、
途中から自分の原作というのを忘れていました
(中山七里)
[中山]
実は、脚本をいただいて拝見した時に、途中からは自分の原作というのを忘れていました(笑)
[内田]
え〜!?
[松井]
え〜!?
[内田]
面白い!
[中山]
本当の話を言うと、書いた先から自分で忘れるんですよ。
[内田]
そうなんですね。
[中山]
自分で脚本を読んだ時に「俺、こんなの書いたかなぁ〜」と思って…
[松井]
生み出したらどんどん忘れていく。
[中山]
新しいものを生み出すためには、古いものはとりあえず忘れたほうがいい。今、私の小説は78作あるのかな?だから最初の話は本当に覚えていないですね(笑)。
内田理央×松井玲奈×中山七里(原作者) スペシャルインタビュー配信
この対談の全容は、スペシャルラジオコンテンツ「土ドラジオ 嗤わない淑女」で、現在YouTube東海テレビ公式チャンネルなどで配信中!ぜひご視聴ください!
武田航平・・・世間を騒がせるフリーの週刊誌記者・武田良平役を好演!

【役どころ】 武田良平(39)
世間を騒がせるゴシップ系三流ライター
世間を騒がすスクープ記事を書いたが、その証言者が嘘をついていたことがわかり、廃業の危機に追い込まれる。美智留に救いを求めるが、さらに過激ででたらめな記事を書き、新たな真実を作り出すように指南され…。
武田航平 コメント
良い意味でクレイジー&ハードな芝居で作品を引っ張る内田理央さん。そして静と動の芝居で魅せる松井玲奈さん。このコンビ、あまりにも危険!!この2人が創る世界観…みなさんは、もう沼ってますか?撮影スケジュールもかなり大変だったと思いますが、そんな中でも一切妥協しない姿勢が、あの美智留を作り上げたんだと思います。僕の演じた武田良平も、内田さんと松井さんの影響を大いに受けて…なかなか個性的に仕上がりました!この摩訶不思議な世界を楽しんでください!