祭人魂

郷土が誇る三英傑が大通りをパレードする秋の風物詩「名古屋まつり」。祭りでは多くの山車も曳き揃えられることで有名。一方、「祭り」といえば「江戸の華」。神田明神の神田祭に代表される江戸の祭りは神輿が中心。かつて江戸には１００輌を超える山車があったが、あまり知られていない。関東大震災や空襲などで山車の大半を失い、財政的な事情で再建もままならないことから、祭りの形が山車から神輿に変わっていった。しかし、名古屋は全国有数の山車祭りが盛んな地域で３６輌が今に残る。なぜ、名古屋ではこれほど多くの山車が残されてきたのか。今回の祭人は、地元・名古屋市東区筒井町の山車を曳く福島智之アナウンサー。名古屋人が繋いできた「山車」への思いを紐解いていく。