- 琴音は、原作には登場しない人物です。演じる上で、大切にしている点は?
- 日々、自分のイマジネーションを働かせて撮影に臨んでいます。ドラマのオリジナルキャラクターということで、先の展開を知らないほうがいいかなと思い、今回はあえて原作を読むのを撮影後にとっておいて、ドラマの中で琴音が物語にどう関わっていくのか、私自身、楽しんでいます。
- 琴音は親友の雪見に、はっきり意見を言う頼りになる人物ですね。
- 話が進むにつれ、琴音にも変化が出てきます。武内さんへの思いが琴音をどう変えていくのか注目してもらえたらと思います。中には、琴音も何か事件に巻き込まれて被害者になってしまうのか…と思っている方もいるかもしれませんが、『え、そうなってしまう!?』という展開になる可能性も…。どう転んでもおかしくない気がします。
- 琴音は雪見から武内が疑わしいという話を聞かされても、なぜ好意を寄せているのでしょうか?
- 雪見や勲さんにとって武内さんは危険人物ですが、琴音は彼の優しい部分にしか触れてないんですよ。ユースケ(・サンタマリア)さんも言ってましたが、琴音といるときの武内さんって全然ネガティブじゃない。逆に、悩んでいる琴音を親身になって気遣ってくれるし、プラスの面しか見せていないんです。琴音にとって武内さんは“善人”だから、惹かれてしまうんでしょうね。
- 武内を演じるユースケさんの印象は?
- ユースケさんとは以前、映画『20世紀少年』でご一緒させて頂きました。怖そうに見えて実は良い人、という役柄を演じられて、二面性のあるキャラクターを見事に演じられていました。今回もユースケさんが演じるなら、武内さんも人を惹きつける人物になるだろうな、と思っていましたし、撮影に入ったらまさにその通りでした。
- 木南さんは武内をどう思いますか?
- 怖いですね、単純に。好きなおもちゃだけを周りに集めて、それ以外は排除しちゃうような、わがままな子供みたいな人だと思います。
- 武内にとって琴音との出会いは、どういう意味があると思いますか?
- 武内さんのセリフに琴音のことを、『今まで会ったことのないタイプの人』と評するものがあって、彼の心の中で琴音に対し『この感情は何だ?』と思っているんじゃないでしょうか。もしかしたら武内さんは今まで、女性に恋愛感情を抱いたことがないのかもしれない、と思うんです。琴音は一人の男性として武内さんを愛し始めていますが、武内さんはそうじゃないような…。突き詰めれば、異性への愛だけれど、まだそのことに気づいていないというか、そのこと自体が分かっていないというか。何とも不思議な距離感ですよね。
- 今後の琴音の見どころは?
- 琴音の感情の変化が、物語にどんな影響を及ぼすのか、というところでしょうか。もしかしたら、琴音がものすごく……、この先はお楽しみに(笑)。
- 梶間家の現状について、木南さんはどう思いますか?
- 雪見の隠していたことが明らかになっていくところを見ていて、ゾッとしました。それは、台本を読んだ時点からです。人って陥れられると無実を証明することが、こんなに難しいんだ、と。身に覚えがないのに、確たる証拠がなくて無実を立証することが出来ない。一つの疑心がどんどん広がっていく様子も、とても怖かったです。まるで小さなひとつのシミがジワジワと広がり、拭っても拭っても消えないような恐怖を感じました。
- もし、木南さんが梶間家の人たちのように、突然理不尽な目に遭ってしまったら?
- もしかしたら、諦めてしまうかも。受け入れてしまうかもしれません。私、ものすごい“ビビリ”なんですよ(笑)。だから琴音みたいな活発で行動的な性格は単純にすごいと思いますね。
- シェアする
-