- 片倉ひかりを演じていくにつれ、より共感できる部分や新たに発見したことはありますか?
- ひかりは栗原家という幸せな家族を見たときに、羨ましいと思う気持ちが恨みに変わっているのかなと思いました。普通ならそれは違いますが、ひかりの立場からすれば、やっぱり大切な子供を取られたと思ってしまうのかも。その気持ちはとても複雑で、台本を読んで少し悲しくなりました。ひかりの孤独で辛い気持ちにも寄り添い、リアルに演じたいですね。
- 特に佐都子のことをどう思っていると思いますか?
- ひかりはちびたんのことを中心に考え、その中には佐都子の存在もいるとは思いますが、彼女自身の運命もあり、あまりその現実に向き合えていない気がします。
- 広島で出会った健太との再会で、ひかりの運命がどんどん変わっていくような…。
- 健太とは恋人でもなく信頼関係で結ばれている不思議な関係で、今後はどうなるんだろう?辛い環境に追い込まれていますが、でも今は1人ではないので、平凡な生活ながらも小さな幸せを見つけているはずだと思います。目まぐるしく日々を懸命に生きる中で、ひかりのそんな一面も伝えられたらいいですね。
- その中でちびたんに会いたいと強く思う、ひかりの気持ちがせつないですね。
- そうなんです。でも、今の自分では会えるわけがないって、それもわかっているんです。でも、どうしようもないもどかしさみたいなものが常にあり、葛藤しながら生きていると思います。大切にお腹の中で育てて産んだ子供を忘れられるわけないですし、もし、私ならそういう気持ちになりますね。
- ひかりは純粋で優しい子なゆえに、いろいろ巻き込まれてしまうような気がします。
- 確かに心の綺麗な子なんです。ただ、親との関係性が良くなかったせいか、少し常識を知らない幼い部分もあると感じました。だからつい、気持ちで行動してしまう部分があるのでは。ひかりの人生を変えたのは、親にも責任があると思います。
- 今後の見どころや、こういう所に注目するとより楽しめるなどあればお願いします。
- ひかりの親子関係は栗原家との対比になると思います。視聴者の皆さんがその部分で考えさせられることもあるかと思いますし、物語の見方としては大きい要素のひとつになるかもしれないです。そして登場人物ひとりひとりが自分の人生と戦いながらも生きている姿から共感できるところ、もしくは反面教師ではないですが、気をつけようとか、いろいろと感じてくれたら嬉しいです。見ている方の心を動かす、強さのあるドラマであったらいいですね。
- ひかりの行動から目が離せません。ひかりを応援する視聴者の方にメッセージを!
- 彼女は現実と向き合おうともがいています。その姿を見て、私と同じ世代の人にも何かを感じてもらえたら嬉しいです。いろいろと大変な子ですが(苦笑)、ひかりちゃんを温かく見守っていてくださいね!