16日の国会で菅自民党総裁が第99代の首相に選出され、皇居での認証式を経て、菅内閣が発足しました。

 新内閣では、三重1区選出で、自民党で新型コロナウイルスの対策にあたってきた田村憲久さんを厚生労働相に再登板させるなど、コロナ対策を重視した布陣となっています。

 菅新内閣、東海地方ではどのように受け止められているのでしょうか。街で聞いてみました。

 閣僚20人のうち15人が続投や横滑り、再任・再登板となった菅新内閣。

男性:
「あんまり変わってない感じがします」

40代女性:
「変わり映えしない内閣というイメージ、印象がすごく強いです。(女性閣僚は)もっといてもいいような気がしますけど。女性もどんどん、普通の会社でもそれなりの地位の人が増えてきているので」

60代男性:
「順当な人選じゃないかなと思っています。奇をてらったような人選ではないような感じがします。(期待する人は)官房長官の加藤さんです。政権の要なので、菅さんがやってきた官房長官を加藤さんがどれくらいできるかなと期待しています。(名付けるなら)仕事師内閣」

 コロナの影響でお客が激減しているタクシーの運転手は…。

50代のタクシー運転手:
「お客さまがいないから、売り上げが半減以下までいきました。売り上げが下がりましたので、給料も6割ぐらいになりました。(1番期待することは)景気を良くしてとは言いませんけど、元に戻してほしいですね。やっぱり世の中の人は、今お金を使わないようにしていると思うんです、持っている方でも。安心して使えるような世の中にしてほしいですね」

 ドラゴンズファンからも愛される飲食店では…。

長谷川店長:
「コロナだからこそ菅さんが総理大臣になられたと思うので『コロナを収束してくれ内閣』みたいな。菅さんがコロナ収束まで、ガンと総理でいてほしいので。スピードですね、何にしてもスピードを早く、菅さんにはそこを期待したいですね。言ったことをやっていただくのはもちろん当たり前で、それを早く現場に全て届けてほしい」

 一方、かつて首相を目指した名古屋市の河村市長は…。

河村名古屋市長:
「『やっぱりか内閣』ぐらいか。慎重な菅さんということじゃないですか。新鮮味がないいうのは悪い言い方だけど、非常に慎重だと。そこそこはやるんじゃないですか」

 と、菅新首相の手堅い布陣を評価しました。

 また、内閣のネーミングを問われた愛知県の大村知事は…。

大村愛知県知事:
「ずばり『コロナ内閣』だと申し上げたいと思っております。新内閣に期待することも、まずは新型コロナウイルス感染症のまん延・感染拡大を食い止めて、克服していくと抑え込んでいくということに全力をあげていただきたい」

 今回、東海3県選出議員の中でただ一人入閣したのが、三重1区選出の田村憲久衆院議員。

田村衆院議員:
「厚生労働大臣ということで任命をいただきます」

 厚生労働相に再登板。もちろん真っ先に対応しなければならないのが…。

田村衆院議員:
「大変な時の組閣なので、まだコロナ禍おさまってない状況で、これから冬場に向けて、やはり冬場はこういう感染症が非常に広がる可能性がありますから、気を緩めずにしっかり対応していかなければと、そういう思いですね」

 田村新厚労相は、伯父で衆院議長などを務めた田村元氏の地盤を継ぎ、1996年に初当選。菅新首相と同期になります。

 2012年には第2次安倍内閣の厚生労働相として初入閣。直近も自民党の新型コロナ対策の本部長を務めるなど、厚生労働分野のエキスパートとして知られています。

 菅新首相と総裁選を争った石破氏の派閥の事務総長を務めていますが、新型コロナ対策の司令塔としてライバル陣営からの登用となりました。

 重要ポストへの再登板に地元は…。

男性:
「田村さんは(伯父の)元さんから悪いことは全然聞かないですよ」

別の男性:
「イケメンというかカッコ良さというか、しっかりしてそうな感じはあります」

女性:
「コロナはワクチンがなかなかまだ普及してませんやろ。早く終止符を打ってほしい」

 津市の事務所では、秘書や支援者の中に圭子夫人の姿が…。

圭子夫人:
「(モーニングは)夕方どうかなと思ったんですが、急いで準備をして送らせていただきました。大変な重責なので一緒に頑張りましょうというような話をさせていただきました」

田村衆院議員(午後4時前):
「今お電話をいただきましたので、向かいます。重い責任なので、全力で特にコロナ対応ですね、これは総裁も仰っておられるので、これをしっかりやらなきゃいけないと」

 コロナ対策の司令塔として、早速手腕が問われます。