岐阜県多治見市で、地元の陶芸家で人間国宝の加藤孝造さんの作品展が開かれています。

 加藤さんは瑞浪市出身で、75歳だった2010年に「瀬戸黒」の技術を評価され人間国宝に認定されていて、会場には60年以上前の作品から2022年の新作まで、およそ70点が展示されています。

 瀬戸黒の茶碗は、釉薬が溶け出した瞬間を見極めて窯から取り出し、水につけて一気に冷やすことで独特のツヤを出すということです。

人間国宝の加藤さん:
「(瀬戸黒は)一瞬の決断をしなくてはできない仕事。今の気持ちをそのまま続けていきたい」

 この作品展はとうしん美濃陶芸美術館で、12月25日まで開かれています。