愛知県豊田市では7月17日、日本一暑い39.1度となり、18日も最高気温37.4度を観測しました。三重県桑名市が39度と全国で最も暑くなるなど、18日も東海3県は体温超えの危険な暑さとなりました。

 名古屋で最高気温37.4度と体温を超える危険な暑さとなった17日、熱中症とみられる患者の搬送が相次ぎました。危険な暑さと戦う命の現場に密着しました。

 名古屋市西区にある名古屋市消防局の特別消防隊第二方面隊。

 最高気温37.4度を観測した17日、午後4時ごろに救急隊がかけつけたのは中川区内の家具用品店です。

 救急車に運びこまれたのは40代の女性。立体駐車場の車の中で、めまいや嘔吐の症状が出たといいます。女性はぐったりした状態でしたが意識はあり、命に別条はありませんでした。

【動画で見る】女子高校生はカラオケ店で突然嘔吐…“体温超え”で熱中症とみられる患者搬送相次ぐ 危険な暑さと戦う救急の現場

 出動の合間のわずかな時間に自らも熱中症対策をする隊員たち。体温超えの危険な暑さとなった17日、息つく間もなく出動指令が入ります。

 向かったのは中村区のカラオケ店。運ばれてきたのは10代の女子高校生です。午前中から外出していて、カラオケ店に入った1時間後に、突然嘔吐などの症状が出たというこの女子高校生。

 不安なのか、友達にもらったぬいぐるみを握りしめていました。

 近隣の2つの病院に受け入れを要請しましたが、いずれも断られ、現場から10キロ程も離れた別の病院に搬送されました。

名古屋市消防局の原消防司令:
「カラオケボックスの中でシートの上で寝てしまって、ぐったりしていて動けない状態。(昨日は)炎天下でずっと部活をやっていたということで、昨日は頭痛があったみたいなので、体力的に落ちていたのかもしれない」

 猛烈な暑さとなった17日、名古屋市消防局が救急搬送した熱中症疑いの患者は68人にのぼり、2023年で最多となりました。

名古屋市消防局の原消防司令:
「日が落ちても、室内は日中の熱がこもったままになっている場合が多いです。災害級の暑さといわれた場合は、なるべく外に出るのを控えていただくことがよろしいかなと思います。めまいや吐き気、手足がしびれたりとか主要な症状が出て動けないようでしたら、迷わず119番してください」

 東海3県では18日も危険な暑さとなり、三重県桑名市で39度を観測し全国で最も暑くなったほか、各地で37度を超えるなど連日の体温超えの最高気温を観測しました。

 17日に最高気温が39.1度を観測し日本一暑くなった豊田市では、18日も37.4度まで気温が上がりました。

女性:
「結構蒸し暑くて、サウナ状態みたいな。水を1日2リットルくらい飲むようにしています」

 かき氷を提供する豊田市駅前のカフェでは…。

男性客:
「買い物帰りにかき氷、あまりにも暑いから」

 かき氷でクールダウンする人がいましたが、この暑さにもかかわらず、客はまばら…。

店長:
「暑すぎて全然売れないです。まず人がいないですよね。暑いと外に出てこないから」

 あまりの暑さに出歩く人が少なく、夏の定番・かき氷がほとんど売れない事態に。そして午後1時半を過ぎると、あまりの暑さに夕方まで店を一時閉店することを決めました。

店長:
「一番暑いピークタイムだけ少しお休みさせていただきます。スタッフもやられちゃうので、買い出しとか休憩させていただいたりとか」

 暑さに喜ぶはずのかき氷の店まで苦しめる危険な暑さ。今後も熱中症への厳重な警戒が必要です。