2016.01.29
本日最終回を迎えた「新・牡丹と薔薇」。再びぼたんが皆の前に現れるという、驚きの展開となりました。
本作は綱輝や瑠璃の前に、ぼたんが登場するラストシーンの撮影を持って、全収録を終了。クランクアップのときのことを紹介します。
現場にぼたんの扮装で現れた黛英里佳さん。アクティブな富貴子を演じる黛さんに見慣れていたため、1か月ほど前までぼたんを演じていたとはいえ、ロングヘアで女性らしい“ぼたんスタイル”の黛さんはどこか新鮮です。
そんな黛さん、富貴子のときとは声のトーンや、顔の表情をより穏やかにしてぼたんを演じ、美輪子役の逢沢りなさんとのやりとりを見せていきます。二人がダンスを踊るところでは、どちらがリードする?と笑いながら相談。二人のやりとりに、スタジオ初日、周りが驚くほど濃厚な姉妹愛を表現するたび、照れたように顔を見合わせ笑っていた黛さんと逢沢さんを思い出しました。
この場面でデリケートな演技を求められていたのが、綱輝役の片岡信和さんです。ぼたんが“帰ってきた”ことへの衝撃と喜び、さらにもう富貴子に会えないことへの絶望と悲しみ…。相反する感情を言葉でなく、表情や流す涙で表現して欲しいと西本監督からリクエストされ、ワンシーン、ワンシーンを繊細に演じていました。
やがて全場面を撮り終え、スタッフさんから「これにて『新・牡丹と薔薇』オールアップです!」との声が。大きな拍手が黛さんと逢沢さんに向けられました。
黛さんは「撮影の3か月間はキラキラして、素晴らしい日々でした。この現場で学んだものを次に活かせるよう頑張ります」と、逢沢さんは「私一人の力でなく、多くの方に支えれたからこそ、美輪子を演じられました。『新・牡丹と薔薇』は心に残る作品となりました」と挨拶。二人とも言葉の途中で感極まり、目を赤くし、声を詰まらせる場面もありました。
そんな黛さんと逢沢さんに、撮影が終わっての感想を伺いました。
毎日、美輪ちゃん(逢沢さん)と『今日のセリフ、覚えた?』と確認し合う、綱渡りの毎日だったので (笑)、これで台本を読まなくていいとなると、『今日で終わりだなんて信じられないし、明日から何しよう?』と二人で話していました。
最後にぼたんが帰ってくるなんて。監督の西本さんから、100%ぼたんを演じてください、と言われ、余計なことを考えずに演じたためか、すんなりとぼたんになれた気がします。ぼたんが亡くなったとき、よく『ぼたんは死んでいない』というセリフが出てきました。この言葉を思い出していただけると、視聴者の皆さんにも結末の意味を理解していただけるのはないでしょうか。最後までご覧いただき、ありがとうございました
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10月に撮影が始まり、12月までの約3か月。これまでずっと突っ走ってきたように感じています。振り返ると、一瞬のような気もするし、夢のような日々でしたね(笑)。
最終週の展開に合わせて、髪も切りました。ここまでショートにしたのは初めて。似合っているとうれしいのですが。
撮影は毎日、濃くて充実していました。多くのことを学べた美輪子という役に出会えたこと、多くの皆さんに応援していただいたことに感謝しています。ありがとうございました
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物語の締めくくりに起きた衝撃の出来事。“究極の姉妹愛”がもたらした結末が、視聴者の皆様の心にいつまでも刻まれれば幸いです。これまで番組をご鑑賞、ご声援いただき、誠にありがとうございました。