名古屋人には欠かせないのが「モーニング」です。半年間ほぼ毎日欠かさず喫茶店のモーニングを食べ続けているモーニングマニアの主婦がいます。そんな彼女におすすめのお店を教えてもらいました。
■朝食べる事が活力の元…ほぼ毎朝、巡りに巡って150軒以上
モーニングマニアで一児の母の木全ちあきさん。
木全さん:
「モーニングが大好きで、毎朝欠かさず行って、半年で150軒以上回りました。仕事をしているので、朝食べてから行くと仕事の活力にもなりますので」
巡ったお店は150軒以上にのぼり、SNSにアップしていました。しかしインスタグラムは非公開。その理由は…。
木全さん:
「お店の感想を正直に書きたいので、非公開で。(1軒のSNSの投稿を見ながら)ここはイマイチですね。コーヒーも、うーん…という感じ。もうリピートなし」
と、なかなかの辛口。彼女がすすめるモーニングは期待が持てそうです。
■ドリンクに200円足すだけで…12種類楽しめるボリューム満点モーニング
名古屋市西区、地下鉄鶴舞線・浄心駅から少し歩いたところにある「はちの巣カフェ」。木全さんのおすすめが、ボリュームがすごくて、コスパが抜群の土日限定のモーニングです。
土日限定のモーニングプレート。様々なものが1皿にのっています。
木全さん:
「朝はガッツリ食べたいので、可愛いよりも量が多くてお得なのがうれしいですね」
ミネストローネのスープとデザート、スクランブルエッグ、ハッシュドポテト、ハム、ソーセージ、唐揚げ、ポテトサラダ、野菜サラダ、クロワッサンにトースト、それにナスとピーマンの焼き浸しまで、何と全部で12種類。色々楽しめて、野菜はもちろんお肉系もあるので大満足です。
トーストには、あんこと自家製のジャムまで付いてきます。これだけ付いて、ドリンク代にプラス200円で頂けます。
家だとこれだけの種類を一度に作るのは大変。それだけに土日はかなりの賑わいです。なぜここまで品数が豊富なのでしょうか。
店長:
「出身が一宮で、(量が)たくさんあるモーニングが当たり前で、一宮のモーニングの文化を名古屋で広めたくて始めました」
一宮までモーニング遠征することがあるという木全さん大絶賛のモーニングです。
■マーマレードの香りがフワっと…1週間かけた手作りジャムがのった新・小倉トースト
続いては、名古屋の柳橋中央市場の近くにある「コーヒーハウス かこ 花車本店」です。約50年前から続く名店で、モーニングにもこだわりがあります。
木全さんのココのおすすめが「シャンティールージュスペシャル」。キラキラの宝石がのっているようなトーストと飲み物のセットです。
木全さん:
「私はキウイが好きなので、美味しい。甘すぎるのが苦手なんですけど、これは美味しいですね」
バターを塗ったトーストを4つ切りにし、手作りのあんこに生クリームをたっぷり乗せたら、イチゴ、オレンジマーマレード、イチジク、キウイと白ワインと4種類のジャムをのせます。
見た目はかわいらしく、一度に4つの味を楽しめます。抑え目のあんこの甘味に、フワフワのクリーム、そしてマーマレードの香りがフワッと口いっぱいに広がります。
ジャムは全て手作り。 例えばオレンジのマーマレードは、オレンジを1週間水に浸して皮を刻み、茹でること3時間。こうして苦味を取ります。ミキサーで細かくしたら鍋に入れ、絞った果汁とレモンの果汁、砂糖を入れて20分煮込みます。 1つのジャムを作るのに1週間かかります。
SNSでも話題となり、新型コロナの影響前は県外からの人で行列もできました。新しい名古屋名物です。
■運河の眺めで旅行気分・・・7種類のたっぷり野菜のサラダモーニング
最後は、名古屋市中川区にある「珈琲元年・中川本店」。
中川運河の真横にあり、その立地を最大限に生かし、大きな窓を配置して、運河の眺めを楽しめるようにしました。名古屋とは思えない雰囲気で、手軽に旅行気分を味わえます。
そんな素敵な空間でいただく一番人気のモーニングが「パンサラモーニング」です。
生野菜をたっぷりと敷き詰めて、サイコロ状にカットした分厚いトーストを周りに配したら、7種類の野菜のネバネバサラダとベーコン、さらに塩昆布を盛り付け。特製の焙煎ナッツドレッシングでいただきます。
パンとドレッシングがよく合い、パンにしっかり染み込んでいて、塩昆布もアクセントになっていました。
野菜たっぷりのモーニングは 野菜不足を補ってほしいと考案されました。店長は、モーニングは13時までやっているのでランチとしても食べていただければと話します。
木全さん:
「名古屋駅で朝モーニングをしてから、2度目のモーニングをここでしたことはあります。モーニングのはしごですね」
改めて木全さんがモーニングにハマる理由を聞いてみました。
木全さん:
「普段は家事や育児、仕事で自分の時間を取ることができないですけど、朝は早起きをすれば時間を取れるので、それがモーニングにハマるきっかけになりました。私にとっては日常をより豊かにしてくれるもの。生きがいですね」