今秋ドラフト候補 名城大・野口泰司が侍ジャパンへ
6月6日から12日まで行われた全日本大学野球選手権大会で、ベスト8入りを果たした名城大学に今秋のドラフト候補がいる。キャッチャーの野口泰司選手(4年)だ。
2回戦の近大工学部戦では、3つの盗塁を阻止し、強肩をアピール。さらに、準々決勝の亜細亜大学戦では、試合には敗れたものの、本塁打を放ち、持ち前の長打力を全国の舞台でみせつけた。
そして6月18日から3日間行われた野球日本代表「侍ジャパン」大学代表選考合宿を経て、初の代表選手に選ばれた野口選手。7月8日から15日にオランダで開催される「第30回ハーレムベースボールウィーク」に出場する。
「素直に嬉しい気持ちです。代表にキャッチャーが3人いるんですけど、その中でスタメンをとれるようにやっていきたいです」と意気込んだ。
野口選手は愛知県知立市出身で、栄徳高校3年時にプロ志望届を提出したが、指名漏れ。その悔しさは今でも忘れていない。
自分の足りない部分を考え、大学進学後はまず体作りに取り組んだ。高校3年の夏は72キロだったが、今は93キロと約20キロ増量し、飛距離アップにつながったと明かす。
実際、高校通算10本塁打だったものの、大学通算26本に増え、プロ注目の選手へと成長した。
「小学1年生の頃からプロ野球選手というのが将来の夢ですし、その想いは今も変わっていないです。(当時の)ナゴヤドームに初めて小学1年生の頃に行ったときに、ドームに入った時の雰囲気が違ったと感じた。いつかここでプレーしたいと思いました」
好きな選手は、中日ドラゴンズの木下拓哉選手。野口選手の背番号は偶然にも木下選手と同じ35。「(木下選手は)安定したスローイングが第一に印象に残っていて、その中でキャッチングがとても上手なので、どのような練習を行っているのか気になりますし、とにかくキャッチングを見習っています」
プロの舞台を目指す野口選手の今後の活躍に注目したい。