第6波を踏まえ体制増強も…“第7波”の急激な感染再拡大で保健所「もうギリギリ」職員たちが対応に追われる
愛知県では7月16日、新型コロナウイルスの新規感染者数が過去最多の7269人となりました。急激な増加が続く今、対応にあたる保健所を取材しました。
7月15日、名古屋市の北保健センター。午前8時45分から午後5時15分まで、職員が健康状態の確認や濃厚接触者の特定など陽性者の対応に追われていました。
感染の急拡大で6月21日以降、「第7波」に入ったとされる愛知県。16日には新規感染者が7269人と過去最多を更新しました。
北保健センターでも、1日に報告される感染者数の平均が先週はおよそ150人に。その前の週の80人ほどからほぼ倍増しています。
急激な増加を見据え、北保健センターでは既に対策をとっていました。
北保健センター保険予防課の課長:
「こちらのお2人もこちらの方もですね。コロナ対応用に派遣職員として来ていただいている方です。この急増に備えて8人まで体制を整えたというところです。やはりどれだけ人出を確保できるのかというのは本当に大きい仕事なので」
2022年1月、「第6波」真っ只中の別の保健センターの様子。次々と届く陽性者の情報に、対応が追いつかない状況が常態化していました。
北保健センターでは、4月の時点から臨時の派遣職員を第6波の時よりも2倍の8人を確保。通常の職員と合わせおよそ20人体制を敷いてきましたが、それでも今が「耐えられるギリギリ」です。
北保健センター保健予防課の課長:
「もうギリギリですね。1日150名くらいですけども、これが200~300人になってくると、この体制では回せない」
このほか、濃厚接触者の調査は「本人が医療従事者かどうか」と「同居の家族」までにして、聞き取りの時間を短縮し、今の体制で乗り切れるよう苦慮していますが…。
北保健センター保健予防課の課長:
「もっともっと増えてきた場合にどう対応していこうかと。他の部署の応援を依頼していくようなことになってくると思うんですけど、行動制限がかかっていない状態で、他の部署でも業務が基本的に変わってませんので、なかなか応援も得られにくいのではないかと。やり方とか応援とかを検討しなくてはいけないなと考えています」