副反応の出やすさにファイザー製とモデルナ製で差も…専門家「接種を大いにためらうような副反応報告ない」
ワクチン接種が進む中、「ファイザー社製」ワクチンよりも「モデルナ社製」ワクチンの方が、副反応が出やすいというデータが発表されています。
順天堂大学などが行った調査によりますと、モデルナ社製ワクチンの2回目の接種後に、37.5度以上の「発熱」がみられた人は78.0%で、ファイザー社製ワクチン(38.1%)と比べて倍以上高くなっています。
他にも、モデルナ社製ワクチンは「倦怠感」が出た人が86.1%、「接種部位の痛み」が89.7%など、いずれもファイザー社製ワクチンより高い割合になっています。
また、インフルエンザワクチンと比べると、コロナワクチンは全体的に高い割合で副反応がみられます。
このデータについて、愛知県がんセンター病院の伊東医師に伺うと、「すでにアメリカの研究で、ファイザー社製よりモデルナ社製の方が副反応が出やすいという報告があったため、今回も同様の結果で想定内である」といいます。
ワクチンの成分はそれぞれ違うので副反応に一定の差が出るのは当然で、他のワクチンよりもコロナワクチンは免疫が活発に働くためか、副反応が出やすいと考えられるとしています。
伊東先生は「変異ウイルスの影響で、若い世代でも重症化する人が増えている」と強調していて、「若い世代の接種率を高めないと流行は終わらない。自分や周りの人を感染から守るためにも、現在のところ接種を大いにためらうような副反応の報告はないので、ワクチン接種を前向きに検討してほしい」と話しています。
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副反応に備えるため、接種日の翌日や翌々日の仕事は調整できるようにしておくことや、解熱鎮痛剤を用意しておくことを勧めています。
※東海三県の全年齢層のワクチン接種率(7月29日時点、東海テレビ集計)
愛知県 1回接種:30.7% 2回接種:21.0%
岐阜県 1回接種:36.1% 2回接種:27.7%
三重県 1回接種:34.6% 2回接種:24.9%