東京オリンピックで、多くの人を感動させた愛知県豊田市出身の羽根田卓也選手。その羽根田選手が愛してやまない地元・豊田のグルメが、少年時代から大好きというクリームパンです。

■80種類のパンや焼き菓子…1日300人来店する人気のベーカリー

 愛知県内で最も広い面積を誇る豊田市。トヨタ自動車の本社がある「モノづくりの街」ですが、面積の7割に緑が広がる自然豊かな地域です。

【画像15枚で見る】カヌー羽根田が愛する地元豊田のパン 40年のロングセラー『ピッコロ』とは

 名鉄三河線の豊田市駅から徒歩15分のところにある1979年創業のベーカリー「JACK」。

洋風な外観がお洒落なこの店は、1日およそ300人が来店する人気店です。

 店内には、メロンパンの甘い皮とクロワッサンのサクサク生地をイイトコ取りした「メロワッサン」に…。

季節の「フルーツデニッシュ」など、80種類以上のパンや焼き菓子が並びます。

■多い日は1日400個売れる…40年間愛されるロングセラー「ピッコロ」とは

 中でも、羽根田選手が愛してやまないパンが、形がよく似た楽器から名付けられた看板商品「ピッコロ」(194円)です。

 羽根田選手が「物心ついた頃から家族の誰かが買って家にあった」と話す「ピッコロ」は、一見クリームを挟んだだけのシンプルなパンですが、多い日には1日400個も売れる、40年間売れ続けるロングセラー商品です。

女性客:
「すごく前から買っています。売り切れちゃうので、午前中に来ないと」

別の女性客:
「子供の頃からあるお店で、結婚してからも、朝ごはんに出したりしてよく来ます」

男性客:
「10個(購入)です。近所の人や友達にあげるんです、うまいから」

 オリンピアンも愛した人気パン。人気の秘密は、練乳に「グラニュー糖」と「塩」を混ぜ合わせたクリーム。

塩味のある甘じょっぱいクリームが、ソフトフランスのパン生地に絶妙にマッチします。

■少年時代から世界の舞台に立つ現在まで…羽根田選手の元気の源「ピッコロ」

 羽根田選手も自ら、来店するといいます。

スタッフの女性:
「すぐ気づきます、イケメンですから。『頑張ってください』とお声がけさせていただきました」

 羽根田選手にも「ピッコロ愛」を聞いてみました。

羽根田選手:
「食べて練習行っていましたし、今でも豊田市に帰ると必ず立ち寄って買ってます。でも、これで売り切れになったらやだな…」

 この羽根田選手の映像を見て、ピッコロを作るパティシエは…。

パティシエの男性:
「ありがたい限りですね。こんなに愛されているなんて…。体を休めていただいて、ピッコロも思う存分食べていただいて…」

スタッフの女性:
「地元民として誇りに思っています。また次のオリンピックも頑張っていただきたいと思います」

 オリンピックを夢見た少年時代から、世界の舞台に立った現在まで…。羽根田選手の元気の源は、このシンプルな甘じょっぱいクリームパン「ピッコロ」です。

 ベーカリー「JACK」は、豊田市役所の近くの豊田市十塚町にあります。