これから暑い夏を迎えますが、企業や役所でもクールビズが始まっています。男性のビジネス向けの衣服は、Tシャツやハーフパンツも商品化されるなど、カジュアル化が進んでいます。

 5月2日午前の名古屋市役所。働く職員はノーネクタイの人ばかり。中には半袖姿の人もいます。

 5月に入り、名古屋市役所ではクールビズがスタート。暑い時期でも職員が快適に業務できるよう、上着やネクタイをなしとするなど軽装を奨励しています。

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名古屋市環境局の担当者:
「ネクタイをしないということで仕事がやりやすいといいますか。自分に合った服装で仕事をやっていただけるということで、好評をいただいている」

 ジェイアール名古屋タカシマヤの紳士服売場。

ジェイアール名古屋タカシマヤのマネージャー:
「クールビズも非常に浸透してきたこともあって、カジュアルなものが非常に人気ではあります」

 カジュアル化が進むビジネススタイル。通気性の良いジャケットに合わせるのは、ワイシャツではなくTシャツ。速乾性が高く皺になりにくい素材のため、きちんと感も演出できると言います。

 そして、今年登場したのが「ハーフパンツ」。通気性が良い生地で洗うこともできます。ジャケットと同じ生地でスラックスとハーフパンツがあるため、自由に組み合わせることができます。

 クールビズやスニーカー通勤など、ビジネススタイルのカジュアル化は社会的に定着しつつありますが、コロナ禍でさらに加速していると言います。

マネージャー:
「リモートワークやウェブ会議で、外で人に会う服装を着る機会が減りましたので、よりカジュアルな服装を求められるお客さまが非常に多くなっております」

 まるでカーディガンのようなジャケットは、在宅勤務をする人に人気があるそうです。

売場の担当者:
「リモートワークなどのときに、ポロシャツの上にパッと1枚羽織ったりもできる」

 皺になりにくい素材のため、オフィス勤務の人も丸めてカバンにしのばせておけば、急にジャケットが必要になっても対応できます。

 こうしたカジュアル化は、売場の「スーツ離れ」に繋がっていたといいますが、今年は明るい兆しもみられます。

マネージャー:
「昨年と比べまして、(売上は)およそ140%ほどで推移しております。ようやくコロナの一時の落ち着きが見えますので、取引先の方と会われる機会もここ最近増えているかと思います。改めてスーツを着る機会が増えてきたので、買い直す方が多くいらっしゃる」