服装でも『熱中症予防』を…衣服の工夫に“3つのポイント” 汗の蒸発や風通しを意識し直射日光避けて
6月から衣替えということで、学校や制服を採用している企業は夏服に変わりました。涼やかな服を着ることは、見た目だけでなく熱中症予防のためにも大切です。今年も暑い夏がやってきます。外に出る時はどのような服を着るべきか、説明します。
環境省発行の「熱中症環境保健マニュアル2022」では、“衣服の工夫”として次のような服装を勧めています。
まず、襟元がゆるめで全体的にゆったりとした服を着ましょう。風通しのいい服を着ることで、体の熱を逃がしやすくします。
そして、機能性素材の服や下着を使用することです。吸汗や速乾といった機能をもった下着や、“軽・涼スーツ”として売られているものがそれにあたります。通気性のいい綿や麻のものもおすすめです。ただ、熱を吸収しやすい黒色系のものは避け、白や明るい色のものを選びましょう。
最後に、日焼け防止にもなる日傘や帽子です。帽子は時々脱ぐと、頭の汗が蒸発して涼しくなります。
また、丸田佳奈医師によると、直射日光を浴びるような場所に行く場合は肌を隠す格好をするべきとのことです。涼しさを求めて露出が多くなりがちですが、直射日光は熱中症のリスクになるため、ゆったりとした長そでの服を着るようにするべきと丸田医師は言います。
熱中症を防ぐには、汗の蒸発や風通しにより体の熱を冷まし、直射日光を避けることが大切です。本格的な夏を迎える前に、適切な服も準備しておきましょう。
参考:環境省「熱中症環境保健マニュアル2022」