小さなスイカは収獲まで…名古屋駅前に突如現れた『野菜畑』が消えたワケ 市の担当者「本人と会えまして…」
名古屋駅前の道路脇に突如出現した「野菜畑」が話題を集めましたが、この畑が突如消えてしまいました。いったい何があったのか取材しました。
2022年6月、巨大ターミナル・名古屋駅の真ん前で歩道脇の植え込みを覗いてみると、ナスにトマト、ピーマンなど「夏野菜」がたわわに育っているのが見つかりました。
土地を管理する名古屋市の河村市長も、「トマトもうみゃーということになれば最高じゃないですか」と“公認”していましたが、6日午前に再び行ってみると、植えられていた多くの野菜がなくなり、畑があった場所は土がむき出しの状態になっていました。
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市民:
「私も今気がつきました、無くなったのを。話題になっていましたから、それでご本人さまが取られたのか、どういう風に処理されたかわかりませんけど」
別の市民:
「ここを通りがかりでね、ついでに見ていこうと思って。たくさんあるのを見たかったな」
そこには「今後、ガザニアを植えます」との名古屋市の小さな看板がありました。
いったい何があったのか、管理をしている名古屋市の中村土木事務所に行ってみると…。
中村土木事務所の副所長:
「われわれも植えられた本人と会うことができまして、色々相談した結果、夏野菜なのでどうしようということで本人が悩んでいらっしゃいましたが、(収穫が)終わる頃(7月末まで)には取りましょうと。具体的には『引っ越し』ということで」
植えた本人が別の場所に植え替えたといいます。しかし、よく探すときれいな縞模様の小さなスイカがなって残っていました。
まだ残っていたスイカはまだ実が小さくて、大きくなるまでもう少し待つといいます。
以前の取材で、畑を作った男性は「2年前くらいから。あまりにゴミが多くて草が生えていたから」と話していました。
河村市長は、名駅前の野菜畑が無くなったことについて…。
河村名古屋市長:
「(植えた方は)なかなかご立派だったと思いますよ。草ボウボウの所で上にナスビがなっとったけど、ああいうものなったほうがなかなかホッとするがね、心が。名古屋の歩道とか公園なんかのものをどうやってメンテナンスしていくかと、やっていくかということの重大なええ変わり目だったと思うんだよ、これ」
河村市長は「歩道は市民のためにある。草ボウボウにしておくくらいなら、歩道脇に畑があるほうがいい」との考えで、JAと協力しながら8月にも、名古屋駅前に特産野菜を植えていきたいと話していました。
名古屋駅前の道路の植え込みにあった「畑」。再び野菜が実る日が来るのでしょうか。