シリーズ通じて佐々木七段の優しさが…『王位戦』第4局でも封じ手の場面で藤井七冠をフォロー 決着は16日夜
将棋の藤井聡太七冠と佐々木大地七段の王位戦第4局2日目が、佐賀県嬉野市で行われ、終盤に入りました。藤井聡太七冠は勝てば王位の防衛となります。今回のシリーズでは「封じ手」の場面で、何度か珍しい光景が見られました。
佐賀県嬉野市の嬉野温泉で行われている王位戦七番勝負の第4局。藤井七冠はここまで3連勝していて、2日目の16日は、藤井七冠の封じ手が開かれ、対局が再開しました。
2日制の対局で行われる封じ手は1日目の終了時、手番の棋士が次の手を一晩考えないように書き込んで置くものですが、15日は珍しい光景がみられました。
藤井七冠が佐々木七段に封筒を渡すと、糊付けがうまくいかなかったのか、佐々木七段が貼り直していました。これには藤井七冠も少し慌てた様子でした。
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また遡ると、愛知県豊田市で行われた第1局の封じ手の場面では、時間になってもなかなか手を封じない佐々木七段。実は…。
解説:
「ちょっと封じようかなと佐々木七段が思ったんですね。ただ記録係が記入しているので、ひょっとしたら(封じ手用紙が)間に合っていないかもと」
佐々木七段は、貴重な持ち時間5分を使って待っていました。
その翌日にも、立会人が封筒を開けようとしますが、ハサミのカバーがついたまま。これに気付いた佐々木七段が、すかさずフォローしていました。
佐々木七段の優しさが垣間見えた今回のシリーズ。対局の方は2日目の午後になってもスローペースです。夜に決着がつく見込みです。