以前、滋賀県彦根の城下町について書きましたが...
今回は神奈川県小田原の城下町です!!
さかのぼること今年の2月、
みんなのニュースOneのロケで訪れました!!
小田原駅で降りると...
早くも名城小田原城の天守が顔を出していました!!
なんとも清々しい光景です!!
しかし...
今回の取材の目的は名城小田原城ではありません...
さて、小田原城といいますと...
この方です!!
JR小田原駅の西口に猛々しく指揮をとる立派な銅像が
ありました!!
そう...
戦国大名のパイオニアともいえる
北条早雲公です!!
しかし...
今回の取材の目的は北条早雲公ではありません...
さて、小田原の偉人として他に忘れてはならないのが...
この光景は少し懐かしくもあります...
皆様おなじみの通称・二宮金次郎。
正式には二宮尊徳。
小田原駅の駅舎内にて立派な銅像を発見!!
二宮尊徳といいますと、江戸時代、小田原藩領で
農村復興・財政再建政策を実施した偉人!!
しかし...
今回の取材の目的は
小田原がうんだ代表的日本人でもありません...
小田原と言いますと、
江戸時代は東海道随一の宿場町でした。
その旧東海道沿いをてくてく歩いていくと...
ありました!!
「ういろう」の平仮名四文字!!
そう、今回の取材目的はこの「ういろう」なんです!!
言わずと知れた名古屋名物のお菓子「ういろう」
ですが、そのルーツはここ小田原にあるということなんです。
ちなみに、こちらが...
その「ういろう」のルーツといわれる
「ういろう」のお店です
なんと、店名も「ういろう」
小田原城と見紛うような迫力のある店構えです!!
そして...
店内にありました!!
竿状になった元祖・ういろう!!
黒糖の甘みがきいていて、
もっちりとした食感がより強いです!!
駅等の売店では販売されておらず、
こちらの「ういろう」の店に来ないと
買うことができません!!
そして、こんな「ういろう」も...
「ういろう」又の名を「透頂香」と申す!!
お菓子の「ういろう」ではなく薬の「ういろう」です!!
こちらでは、
今も昔もどちらかというと...
こちらの薬の「ういろう」の方が主力商品なんです!!
薬の「ういろう」と聞くとピンとくるのが...
歌舞伎の演目の「外郎売」
アナウンサーも発声練習でよくお世話になりますが...
「...お江戸を発って二十里上方
相州小田原一色町をお過ぎなされて
青物町を上りへおいでなさるれば
欄干橋 虎屋藤右衛門...」
というセリフがありますが...
まさにここ小田原の「ういろう」さんが
歌舞伎の「外郎売」の舞台となっている場所なんです!!
店内にはそのことを忍ばせるものが...
「相州小田原 透頂香 ういろう 」と書かれた印籠...
印籠と言えば水戸黄門でおなじみですが...
本来は丸薬などを入れて携帯するための容器。
さらに...
歌舞伎十八番「外郎売(ういろううり)」を初めて演じた
江戸時代の歌舞伎俳優・2代目市川團十郎がデザイン
された湯呑み!!
さらに...
繰り返しになりますが...
「...お江戸を発って二十里上方
相州小田原一色町をお過ぎなされて
青物町を上りへおいでなさるれば
欄干橋 虎屋藤右衛門...」
とでてくる地名「欄干橋(らんかんばし)」が
今も石碑として、「ういろう」のお店の前に健在でした!!
歌舞伎好きの方、もしくは
演劇部などで「外郎売」を口ずさんだことのある方は、
「ういろう」さんの店舗周辺を歩いてみますと、
外郎売・口上の中にでてくる地名が
次から次へと出てきますので
感動すること間違いありません!!
店舗の奥には蔵がありまして、
その中に小田原の「ういろう」の歴史を
今も伝える品々が展示されています。
希望すれば一般のお客さんも見学ができ、
お店の方が丁寧に解説をしてくださいます。
今回、「ういろう」の歴史について
丁寧に色々と教えて下さったのが...
外郎家25代当主
外郎 武(ういろう たけし)さん。
もちろん御本名です。
名古屋名物「ういろう」の歴史を
より深く知りたくなったら...
相州小田原の「ういろう」に行ってみるのも
いいいかもしれません!!