名古屋から車で2時間半...
訪ねたのは奈良県奈良市のとある御宅。
迫力ある立派な鬼瓦がお出迎えです。
昔から家の守り神として屋根の上に飾られてきた鬼瓦。
奈良といえば...
奈良の大仏で有名な東大寺。
その東大寺大仏殿の瓦も顕在。
日本に瓦が大陸より伝来したのは
約1400年前といわれています。
かつては平城京が開かれ、
名だたる寺社仏閣も多い大和の国・奈良。
そのため大昔から瓦の需要があり、
瓦づくりの技術が発達。
この地で美しい立派な瓦が盛んにつくられてきたそうです。
今回訪ねた御宅は「瓦宇工業(かわらうこうぎょう)」
奈良で200年近く年代々瓦を造り続けてきましたが、
3年前に瓦造りは廃業されたということです。
とくに歴史的建造物の瓦等を
多く造ってきたということなんですが...
その1つが...
国宝犬山城天守のしゃちほこ!!
写真は今年7月に落雷で破損した
犬山城天守のしゃちほこの原寸大図面です。
真横から見たしゃちほこ。
高さ約150cm、奥行き約60cm。
精緻にはっきりと描かれています。
こちらは正面から見た犬山城天守のしゃちほこ!!
実際に並んでみると...
しゃちほこの大きさがよくわかります!!
窯に入れる前の図面なので、
焼きあがったしゃちほこは図面より少し縮んでいます。
今年7月落雷で破損した犬山城天守のしゃちほこは、
53年前...
犬山市から直線距離で130km離れた
奈良県奈良市の瓦宇工業で造られました。
当時はまだ道路が今程整備されていない時代。
今日でも犬山市から奈良市までは
車で2時間半ほどかかりますが、
当時は車両を使って10時間ほどかけて
しゃちほこを犬山城まで輸送したということです。
瓦宇工業では犬山城以外にも
国宝の姫路城、彦根城、松本城の
しゃちほこもつくってきました!!
そして、それぞれのしゃちほこの原寸大の図面が
残っています!!
東海地方が誇る国宝犬山城
その天守の「しゃちほこ」のルーツは
大和の国・奈良にありました!!