4月下旬、本作の原作者・雫井脩介さんが収録現場にいらっしゃいました。「出演者の皆さんが和気あいあいとしている雰囲気の中で怖いサスペンスドラマが作られていると思うと、不思議な感じがします」と笑顔で語る雫井さんに、ドラマ版の感想などをうかがいました。
- ユースケ・サンタマリアさんが演じる武内をどうご覧になっていますか?
- 難しい役だと思いますが、善良さのすぐ裏に狂気を忍ばせている感じが絶妙だと思います。それだけでなく、ユースケさんが演じてくださることで、怖さや不気味さとは別に怪しさというか、独特の色気がかもし出されているのが印象的です。それが、ドラマ版武内を魅力的にしていると思います。
- 本作は、ドラマ独特の要素も加わっていますが。
- 武内をメインに描くという着想が私にはなかったので、そこに一つの驚きがあり、『そういう見せ方もあるのだ』と思いました。そうすることで、武内により梶間家が翻ろうされるさまがよりハッキリして、こういう描きかたも面白いなと思いました。
- 原作を書かれたきっかけとは?
- 執筆当時、いろいろな裁判のニュースで、裁判長の下した判決が世間を理解しているのか疑問に思う、という報道がいくつかあったんです。そのとき、裁判官自身が身につまされる事態になったら、というアイディアが浮かんで。それはどういう状況なのか考えていくうち、『火の粉』のもとになる設定を思いつき、話を膨らませていきました。
- 03年の発表以来、長くこの作品が支持される理由は、どんなところにあると思いますか?
- 家族の有り方、日本独特の隣人との付き合い方、人の持つ弱さへの折り合いの付け方…。そういった普遍的なものをこの作品の中で描いたので、時間が経っても変わらず読者の皆さんが受け入れてくださっているのだとしたら、作者としてはとてもうれしいです。
- 連日、撮影に臨むキャスト・スタッフにエールをいただけますか。
- ドラマも話が進むにつれ、家族が壊れる一方で、新たな絆も生まれてくると思います。家族がどう立ち直っていくのかがドラマの見どころになると思いますし、私も楽しみにしています。
- ドラマを見て、原作に興味を持っている方もたくさんいると思います。そんな皆さんにメッセージをお願いします。
- ドラマと原作では切り口も違います。でも背景は共通している部分があるので、原作を読むことで、ドラマの細かな部分がより分かってくると思います。原作とドラマ、両方を読んだり、見たりすることで『火の粉』を2倍、3倍と楽しんでいただけるはずです。原作にも興味を持ったら、ぜひ手に取っていただきたいです。
- ユースケさんと話をしていた際、「たくさんの人が楽しんでくれているので、ドラマが終わったとき“武内ロス”という言葉が生まれるよう、全力で演じます」との言葉に笑顔を見せていた雫井さん。発表当時、大きな話題となり、ベストセラーとなった小説版「火の粉」。その作品がどう映像になっていくのか、熱心に撮影を見つめる雫井さんの表情が印象的でした。
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