今週から浩志の事故と同じ日にバイク事故を起こし、体に浩志の魂が宿ってしまう20歳の青年・林田健が本格的に登場! 物語のキーパーソンを演じる窪田正孝さんにインタビュー。
- ●体は20歳の健であって、心は35歳の浩志、という難しい役ですね。
- 「見た目の第一印象だけで見ている人に判断してもらってはいけないな、というのが今回の僕の課題ですね。“二十歳にしか見えない”“浩志さんに見えない”と言われてしまったらこの作品が成り立たないので、ちゃんと岡田(浩暉)さんが演じた浩志の面影を引き継がなくちゃっていうプレッシャーはあります。常に浩志さんだったら、岡田さんだったらどう動くだろうと考えながら芝居をしています。」
- ●具体的にどんなことに気を遣っていますか?
- 「僕は21歳なんですが、ときどき素が出て“マジかよ!”とか言ってしまうんです。大人はそんな言葉遣いしないと思うので、言わないように気をつけています。あと、何か言われても、すぐに言い返さないことだったり。大人って、一度言葉を受け止めてから返事を返すでしょう? ほかには、立ってるときにフラフラしないこと(笑)! 言葉遣いや立ち振る舞いは基本的なことだけど、それが出来ていないと応用も出来ないと思うので、大事にしています。現場では、どの芝居が正しいのかわからなくて、監督のOKを信じるのみ。でも、役に関して悩んで苦しい思いをしている分、健をやりきったときに得るものは大きいんじゃないかと期待しています。笑顔で撮影が終えられるように、最後まで気を抜かずに頑張りたいですね」
- ●直へ真っ直ぐにぶつかっていく健の“そばにいるのに、気付いてもらえない”状態が、見ていてとても切ないのですが。
- 「直への思いに正直に突き進んでいく健の中の浩志はすごいですよね。彼みたいな“肉食系”の人はなかなかいないんじゃないかなぁ。ストレートすぎる! 無理やり抱きついたりしますし…演じていて、普段の僕にはなかなか出来ないことなのでちょっと変な感じです(笑)。実は本格的なラブストーリーも、キスシーンも初めてなので、そういうシーンの撮影の日は平静を装いつつ、内心かなりどきどきしました(笑)。年上の女の人とのお付き合い? ぜひ経験してみたいです!」
- ●今後の健の見どころを教えてください。
- 「スタッフさんといろいろ予想していますが、ラストがどうなるのかはまだ聞いていないんです。自分が健に戻れるのかもわからないし、浩志の魂がどうなってしまうのか…一緒に見守っていただきたいですね。健としては、現実と中身の浩志との間で、どこにもぶつけようのない怒りや悲しみを抱えて葛藤している姿に共感してもらえたらうれしいです」