「なぜ大雨に?」「なぜ特別警報出ない?」
最高気温、名古屋31.0℃、岐阜30.8℃、津30.2℃と昨日より1~3℃上がり平年並の値でした。昨日の大雨で水瓶の貯水率はどうなったか。降雨前の4日0時と今日午後2時の貯水率の比較です。宇連ダムは0.8%から8.6%に、安濃ダムは4.2%から11.8%に回復しました。
昨日大雨となった要因。まず、台風17号が鹿児島上陸後に四国で温帯低気圧に変わって南岸を東進したこと。前夜の予想進路とのズレや、早急な温低化が油断を生んだかもしれません。
ポイントは3つ。前線帯が縦で強雨域が線上に何列も入り、1度強雨が止んでも再度強まることがありました。元台風17号から雨の素、暖かい湿った空気が前線に供給され続けました。そして、それら前線や低気圧の動きが遅かったことも大雨に繋がりました。
昨日の1時間雨量を振り返ります。大垣市は観測史上最大値、いなべ市は2位の値、いずれも気象庁の観測点です。名古屋市中区109ミリは尾張県民事務所に設置された愛知県河川課の雨量計の値です。愛知と岐阜で記録的短時間大雨情報が出されましたが、この情報にはレーダーを利用した解析雨量や気象庁以外の雨量計の値も使われるのです。
「それにしても、観測史上1位の記録的大雨なのになぜ特別警報が出ないの?」と質問を受けました。
大雨特別警報の発表基準は3時間雨量だけではなく48時間雨量や土壌雨量などもあります。そして局地的な現象に対しては発表されず、府県程度の広がりが必要です。
3時間雨量で比較してみます。大垣市、名古屋市ともに発表基準にさえ達していませんでした。
くれぐれも誤解のないようにお伝えすると、特別警報が出ていないから安全ではありません。警報が出ている段階で危険なのです。
本日のゲストコメンテーター夜回り先生の水谷修さんが仰る通り、安全な場所ならそこに留まるという選択もあります。大雨や暴風の中、無理に急いで帰宅して危険な目に合うことも考えられます。
最後にお天気のあらすじです。明日は高気圧の出番、からっと貴重な晴れ。土日はまた秋雨前線の影響で雨なのです。明日の晴れ間を有効に活用を。
最後の最後に今日の空。名古屋市東区、昼前の曇天です。ではまた明日!
追伸:今日は「スイッチ!」にも出演しました。メイクルームでご一緒した羽野晶紀さんの垣根のないフランクなお人柄に感動しました。「浪花のキョンキョン時代から知ってます!」とは言えませんでしたが・・・。