大荒れの連休に初の特別警報発表!
今日の最高気温、名古屋26.4℃、岐阜27.8℃、津26.4℃と昨日より2~5℃下がり平年より1~2℃低い値で名古屋は今季最も低い最高気温でした。
今朝、市内全域の1万1834世帯、計3万1072人に避難勧告を出した福井県小浜市に家族旅行中だった友人の田中英孝君より届いた写真です。増水した河川の濁流によって橋が流されてしまったとのこと。
福井県、滋賀県、京都府で午前5時5分、今年8月30日から運用開始された「特別警報」が初めて発表されました。ちなみに、滋賀県豊郷町には出されませんでした。
なぜ台風中心から遠い福井や滋賀、京都で特別警報が出るほどの大雨になったのか。台風が大型であったため、中心から遠い場所にまで雲の素である暖湿気を送り込んだこと。そして、台風から離れた北陸から近畿に秋雨前線が掛かっていたからです。
文字がたくさん並びますが、放送では解説とともに数字や文字が現れます。テレビもぜひご覧ください。
大雨特別警報を発表する基準は48時間雨量だけではありませんが、各地点とも観測史上最大値で、48時間雨量の発表基準を超えました。基準を超えると見込まれる地点が府県単位程度の面積に広がれば発表されます。小浜市の9月の1カ月降水量平年は217.9ミリ、高島市は統計足らず平年値なし、南丹市は184.5ミリでした。9月平年の約2倍の雨が2日間で降ったことになります。
三重の観測所、笠取山の48時間雨量はこれら3地点より多かったのですが、発表基準が高いのです。9月雨量平年は307.5ミリと元々雨の多い所なのです。今回は元から雨の少ない地域、つまり大雨に脆弱な地域に大雨をもたらす雨雲が入り込んだことも特別警報発表に繋がりました。
今回気になったのが「特別警報解除」の情報ばかりが独り歩きして、まだ「警報」であることが強調されていないこと。これは「警報解除」、「注意報」発表の場合にも当てはまります。特別警報の解除=安全な状況ではないのです。
ちなみに特別警報から注意報に切り替わる場合もあり得ますし、反対に注意報から一気に特別警報発表に至るケースも。
大型の台風18号の予報円をお見せするのは今回で最後、台風予報円自体をお見せする機会は残念ながらまだまだありそうです。この時刻、暴風域はありません。強風域の広さがこの台風の特徴でした。
今夜には温帯低気圧に変わって、これもよく言われますが構造の変化であって温低化=衰弱ではありません、再発達し再び暴風域を伴う予想です。今夜遅くまで北日本を中心に大雨や暴風、高波に警戒が必要です。
明日にも台風19号になる予想の熱帯低気圧は西へ、元台風18号は北東へ、秋の高気圧におおわれて4日ぶりの秋晴れが戻ります。
最後に(本当に)名古屋市西区、地下鉄に繋がる階段からの浸水を防ごうと板が渡されておりました。ではまた明日!