竜巻の確度・Fスケール・シーズン・サイン・対策!
今日の最高気温、名古屋29.2℃、岐阜30.1℃、津28.2℃で名古屋は3日ぶりに30℃を下回り、各地とも平年より2~3℃低い9月上旬~中旬並の値でした。
東海テレビ玄関前、午後5時半頃のお天気ボードです。気温低いが、南風強まって湿度高めです。
昨日、午後1時50分頃に岐阜県恵那市東野で突風が発生し、今日、気象台職員が現地調査を実施しました。
被害に合われた方には謹んでお見舞い申し上げます。
気象庁が竜巻やダウンバーストなどの激しい突風に対して発表する情報を整理します。数時間前、「竜巻」や「突風」を明記した雷注意報。今まさに激しい突風が発生しやすい気象状況の時、竜巻注意情報。県単位で発表から1時間有効です。県単位ではわかりにくい、さらに詳しく知りたい場合は気象庁HPにて「竜巻発生確度ナウキャスト」をご覧ください。地図上に、より竜巻が発生しやすい場所を赤色や黄色で表示しています。
竜巻かダウンバーストかは、渦の目撃情報や、被害が帯状に出ているかなどから判断します。そして、被害状況から「藤田スケール」に照らして強さを推定します。1971年にシカゴ大学の藤田博士が考案。日本では過去、F3までの竜巻が観測されていて、1999年9月24日には愛知県豊橋市でも発生しました。
事前の情報ではF1だろうと考えましたが、調査報告では「屋根瓦の飛散が見られF1の可能性があるが、周囲の状況からF1との特定には至らなかった」として、F0と推定されました。
そして、「この突風をもたらした現象は、竜巻と推定した」と発表。竜巻は年間平均約17個発生していて、9月が最多、10月も次いで多く、まさにこれからが竜巻シーズンといえます。これは秋雨前線と台風の影響です。
竜巻接近のサインです。黒い雲の底から伸びる漏斗状の雲が見えた。筒状に舞い上がる飛散物を見た。ゴーという音を聞いた。気圧変化で耳に異常を感じた。
サインに気付いたら、竜巻が間近に迫っています。頑丈な建物や、雨戸・カーテン・シャッターを閉めて、1階の窓の無い部屋へ避難してください。2階より上は屋根など飛ばされやすい上、飛散物がぶつかりやすく危険です。1階の浴室やトイレは比較的安全です。水を抜いた浴槽の中も良いでしょう。
午後6時のレーダー画像です。今日も大気は不安定で、短時間強雨、落雷、竜巻などの激しい突風、降雹に注意。
*注警報の最新情報は気象庁HPにて確認願います。
最後に明日木曜午前9時の予想天気図です。オホーツク海高気圧を回る北東気流、太平洋側と日本海側を回る移流がぶつかり収束して雲が広がりやすく局地的には積乱雲が発達するでしょう。ではまた明日!