とげ 『小市民 倉永晴之の逆襲』

毎週土曜日よる11時40分

ストーリー

第7話
11月19日 放送

土地開発公社で晴之が知った疑惑とは?

これ、談合じゃないか!?

 市役所内の土地開発公社に出向になった晴之(田辺誠一)は、以前啖呵を切った住吉課長(村杉蝉之介)の下で働くことになる。そして、いじめとも思われるほど雑用仕事さえさせてもらえず所在がない。そんな中、公社に届く業者の差し入れの数々や、整理していた書類から、工事の入札が、建設会社4社の持ち回りで落札されていることを知り、業者と談合をして住吉が賄賂を受け取っているのではと、疑惑を抱く。

事なかれ主義の倉永晴之でいてッ!

 家では真也(五十嵐陽向)がサッカークラブに入りたいと駄々をこね、お金がかかるから無理だと裕美(西田尚美)が説得している。その夜、晴之は裕美に土地開発公社の談合疑惑の話をするが、自ら市役所をクビになるようなことをせず、しばらくは事なかれ主義でいてと説得され返す言葉がない…。そんな裕美も再就職がうまくいかず焦っていた。

証拠を隠滅…憤る、晴之

 晴之が談合に気づいたと察した住吉はすべての資料や差し入れを処分してしまった。晴之はそんな住吉に意見するが、証拠も何もなくてお前に何ができる!? と、逆に開き直られた。晴之は、住吉の指示に反論もできずに、言われた通りに働いていた臨時職員の小浜(恒吉梨絵)に、談合の証言をしてくれないかと頼むが、職員採用試験に受かるまでは事を荒立てたくないと、断られる。

晴之、心折れる

 晴之の説得に、板挟みになり追いつめられた小浜は退職してしまう。さらに晴之と小浜のやりとりが住吉の策略で、オフィス内の恋愛風に写真に撮られ、これ以上晴之が談合問題に首を突っ込むなら、セクハラだと報告すると脅される。責任を感じて落ち込む晴之。大学の先輩で広告代理店に勤める野添(梨本謙次郎)と酒を飲み慰められるが、心は晴れない。野添は来月から展開される『父親の自殺防止キャンペーン』のポスターを見せ、描かれている男性の顔が晴之にそっくりだと笑うが、笑えない晴之だった。

大逆転! ついに逮捕!!

 土地開発公社に中央署の刑事が来て、住吉課長は収賄容疑で逮捕。なぜ事件が明るみに出たのか分からず戸惑う晴之は、新聞記者の八嶋(清水伸)から小浜の告発があったことを聞かされる。小浜は晴之から勇気をもらったと話し、職員採用試験を受けて、必ず晴之のような行政マンになると誓う。土地開発公社は解散となり、行き場を失った晴之は……。

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