愛知県の大村知事のリコールを巡り、署名に不正の疑いがある問題で、愛知県選挙管理委員会が全ての署名を調査です。

 大村知事のリコールを巡っては、成立に必要な数の半分に当たる43万5000余りが集まったところで、11月、活動を進めた高須クリニックの高須克弥院長が、自身の体調不良などを理由に打ち切りを宣言しました。

 しかし県の選挙管理委員会は、署名の不正や身に覚えのない署名があったという情報が寄せられたことを受け、21日に全ての署名を調査する方針を決めました。

 調査では、同一の筆跡など明らかに有効と認められない署名の件数を確認し、署名簿に書かれた人などへの聴き取りは行わないとしています。

大村愛知県知事:
「どれだけの不正行為が行われたのかということについて、事実関係が明らかになることを強く望みたい」

河村名古屋市長:
「本当にそんな権限がどこにあるのかね。信じられんですけど」

 リコールの署名簿は本来、正式な手続きを終えた後に返却されますが、高須院長の団体は不正への関与を否定した上で、返却後は直ちに溶解処分する考えを示していました。