1週間で500球。甲子園の球数制限が勝負を左右するのか…。注目の中京大中京、大分・明豊との準決勝のマウンドに立ったのは、121球しか投げられないエース畔柳投手ではなく、サウスポーで背番号10の柴田投手。

 初回、緊張からか先頭バッターにいきなりフォアボールを出しますが、後続を打ち取り無失点で抑えます。

 その裏、中京大中京は2アウトランナー2・3塁のチャンスで5番の辻選手。レフトへの大きな当たりも、好プレーに阻まれます。

 4回、強打の明豊打線が襲い掛かります。1アウト満塁のピンチに犠牲フライで先制点を許すと、3連打を浴び一挙5点を奪われます。たまらず畔柳投手を投入し、ピンチを切り抜けます。

 エースの奮闘に応えたいチームは、6回のウラには2点差まで迫まりますが、畔柳投手の打席で代打。最終回も2本のヒットなどで1点差に追い上げるも、万事休す。5-4で敗れ、24年ぶりの決勝進出の夢が潰えました。

畔柳投手:
「思ったよりも疲労が抜けていなくて、準備している際から肘が重くて力が入らない状態だった。日本一という夢は春は成し遂げられなかったので、必ずまた夏に戻ってきて、また一からチームづくりからやっていきたい」