去年10月、三重県の県立高校に通っていた元・女子生徒が、男性教師から「お前が来たでマスクするわ」と差別的な発言をされたと訴えた問題で、再調査の結果が公表されました。

 三重県の県立高校に通っていた元・女子生徒(当時18)は去年10月、家族がPCR検査を受けたことから、職員室で男性教師(40代)に「お前が来たで、危ないでマスクするわ」と差別的な発言をされたと訴えていました。

 県教委は「危ないで」という言葉を省略して公表したため、元女子生徒側と意見が食い違い、県は弁護士に依頼して再調査していました。

 再調査の報告書では「『危ないで』という発言があった事実は認められない」とした上で、「発言自体、生徒を深く傷つけていて、発言があったか否かは関係がない」と結論づけています。

 元女子生徒は取材に対し「最後まで教育委員会は学校寄りだと思いました。本当に呆れています」と話しています。