名古屋の会社が開発した「コーヒー専用」の急須が人気を呼んでいます。

 一見なんの変哲もない急須。しかし、注ぎ口から出てきたのは、お茶ではなくコーヒーです。

アメイズプラスの担当者:
「コーヒーを入れるために作られた急須です」

 2022年3月にクラウドファンディングで先行販売したところ、わずか1時間で完売したという、注目の商品。

 使い方はとてもシンプルで、コーヒーの粉を入れ、お湯を注いで2,3分待つだけ。

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 豆にこだわるコーヒーショップとして知られるカフェ店主に、急須のコーヒーを試飲してもらうと…。

焙煎幸房そらの店主:
「うまいっす。(コーヒー)オイル出ていますよね、(オイルが)おいしい素といわれています。普通のドリップだと、紙が油を吸っちゃって下まで落ちないんですけど。誰が入れても同じようになるので、これは間違いないです」

 見た目は渋いこの急須、耐水性や気密性に優れた常滑焼です。そして内側にもおいしいコーヒーをいれられる秘密がありました。

アメイズプラスの担当者:
「特徴として、内側の表面処理を行っていないので、陶器自体が持つ特有の細かい凹凸が、コーヒーだったりに含まれるタンニンという成分を吸着することで、渋み成分であったり雑味というものが軽減されて、より飲みやすくなる」

 表面の加工をあえて行わないことで、タンニンの成分を吸着させ、飲みやすくなる工夫がされています。

 茶葉と違って細かいコーヒーのかすが、漏れずに注げるかも気になりますが、茶こしを使わず、注ぎ口の内側に細かい目のメッシュが入れられていて、かすが止まる仕組みになっています。

アメイズプラスの担当者:
「焼き物という文化がペットボトルのお茶が普及している中で、より文化として残せるように、歴史となってしまわないように、そんな思いで本製品を開発しました」

 コーヒー急須は、焼き物が持つ本来の力と、高い技術力をかけ合わせて生まれていました。