ビジターで借金18…中日・立浪和義前監督が来季へ提言 “ピッチャーが有利な球場”で必要なのは「本当の意味でのコントロール」
2024年10月の退任後、ほとんど表舞台に立っていなかった「ミスタードラゴンズ」の立浪和義前監督が、12月22日、愛知県豊橋市でファンと交流しました。
■ドームで完封負けした時に「辛かった」
立浪前監督は22日、豊橋市で開かれた講演会に久しぶりに姿を見せました。会場には立浪前監督の「73番」のユニフォームを着たファンもいました。
Q.これだけのお客さまを最初にご覧になってどう感じましたか?
立浪前監督:
「びっくりしました。監督もクビになりまして、皆さんに来ていただけないかなと思っていましたので」
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会場のファンから「とにかくドームのお客さまが今までで一番、3年間多かったなって私は思っています」と言われると…。
立浪前監督:
「ドームにたくさんお客さんが来られた時に、よく完封負けするじゃないですか、それが辛かったですね。見に来てもらって、点が入らない試合って面白くないじゃないですか」
■「もし4年目があったら…」の質問に対して
立浪前監督は3年間で退任しましたが、ファンからは「もし4年目があったら、どんな野球がしたかったのか」という質問も出ました。
立浪前監督:
「バンテリンドームってご覧の通り、なかなか点が入りにくい、ピッチャーが有利な球場ですから。この3年間、その点数が取れなかったということと、あとはビジターで弱いんですよ」
今シーズンのドラゴンズは、ホームで3つの貯金がありながら、ビジターの試合では借金が18もありました。そこで関係者から、“ある対策”を聞いたと打ち明けました。
立浪前監督:
「東京ドームであったり横浜スタジアムぐらいの同じような条件の球場にしないと、この差って埋まってこないと思うんですよね。数年後には狭くなるっていう話も聞いていますけれども。『ピッチャーがいい』ってよく言うんですけど、いいのはドームだから当たり前だと思うんですよね。そこをやっぱり選手がしっかりと受け止めて、本当の意味でのコントロールを磨いていかないと変わってこないのかなと思います」
広いバンテリンドームに慣れていることから、「どこの球場でも通用できるのかが課題」と話しました。
■ファンが期待する「SNS」発信は…誹謗中傷についても言及
さらに、ファンから「YouTubeやXなどのSNSを使うことは今後あるのか」と尋ねられましたが、『YouTubeは基本出ない』と答えました。
立浪前監督:
「YouTubeは基本は出ないと思います。今、自分たちが現場にいる時に、プロ野球OBが再生回数を上げるために言わなくていいことまで言うような、ちょっとそういう風潮になっているので。順位が最下位であったら、ファンの皆さんが怒る矛先は当然自分ですし、それは受け止めてしょうがないなとは思うんですけども」
時として度を越したSNSでの批判には…。
立浪前監督:
「人のことを批判したり誹謗中傷するというのは、たぶん心が満たされてない人だと思うんですよね」
■立浪前監督「野球界に貢献できるよう頑張りたい」
ファンからは「香水」についての質問も出ました。
ファン:
「立浪さんの香水は、岡林選手もまねしたと風の噂で聞いたぐらい、良い香りなのかなと気になっていまして」
立浪前監督:
「香水は基本使わないです。岡林はつけてますね、なんかね」
子供:
「かっこよかったです。ドラゴンズの試合を見て野球が好きになったので、とても好きです」
豊橋市民:
「昔からファンなんですけど、全然変わらないなと思って。すごく応援しています」
チャリティオークションでファンとの交流を深めた立浪前監督は最後に、「野球界に貢献できるよう頑張りたい」と話しました。
立浪前監督:
「信念を持ってやってきましたので。自分なりには全力で諦めることなく抜かずに、この3年間は没頭して監督としてやってきました。ただ結果が全ての世界ですから。次のことは何も考えてないですけども、これからも何らかの形で野球界に貢献できるように頑張っていきたいなと思っております」