インタビュー

濵田崇裕さんインタビュー

――現場の雰囲気はいかがですか?

(鈴木)保奈美さんのようなオーラのある方との共演なので、それだけで最初はガチガチでした。"ドラマの現場"というだけで緊張してしまいましたが、そこから段々と慣れていきました。

――濵田さんから見て、鈴木さんはどんな方ですか?

大先輩でもありますし、テレビで見てきた方と共演させていただけることに、最初はホンマに驚きました。保奈美さんはセリフの量が多いので、出来るだけご迷惑にならないように保奈美さんの演技をジーッと見て、勉強するようにしています。

――作品についての感想を聞かせてください。

最初、『ノンママ白書』というタイトルを聞いて、『ん、どういうこと?』と思ったんですよ。いただいた台本を読んで驚きました。いまの社会で女性の皆さんに、こんなことが起きているんや、と。第1話の台本を読み終えて、土井さんたちがどうなるのか気になって気になってしょうがなく、いただいていた台本を全部読んでしまいました。

――土井たちアラフィフ女性3人組のトークは、20代の濵田さんにはどう映りますか?

あまりに会話がリアルじゃないですか。もし近くで聞いていたら、どう感じるんやろ?と考えましたね。土井さんたちのようにアラフィフの女性の方々が日々どんなことを思い、どう過ごしているのか。『そういうことなんや』という発見もいっぱいありましたけど、やっぱりビックリっていうのが正直な感想です。

――ノンママ、ワーママという言葉を聞いての感想も聞かせてください。

ワーキングママを略すことも知らなかったし、"ノンママ"については保奈美さんが土井玲子という女性を演じているのを見て、"ノンママ"という生き方の強さ、深さを感じました。土井さんは自分から、そういう風に生きていこうと決めたので、"ノンママ"という言葉には背景があるし、説得力もありますよね。

――濵田さんが演じる小中はそんな土井に、"どっちつかず"な態度を取っていますが。

小中ってちょっと、八方美人なところがありますから。誰に対しても『分かりますわ~』なんて言ってるんじゃないですか(笑)。ただ小中って基本、人の悪口を言わないから、きっと相手の中に、共感できる部分を見つけられるんだと思います。だから、土井さんといるときは『そうですね』と自然に合わせられるんですよ。目上の人に『それは違うんじゃないですか!』とは決して言わないだろうし、さっき言った共感というのも、そういう部分を見つけて、やり過ごそうとしている面もある気がします。そこはイマドキの若者ですよね。

――会社という組織の中にいたら、そうなってしまうのかもしれませんね。

いやいや、会社の人たちが土井さんに厳しく当たるのを見て、『そんなの古いで! もういいじゃないですか』って言いたくなるときがあります。僕は自分をしっかり持っていることは素敵だと思うので、土井さんみたな人が身近にいたら、いろいろ刺激を受けられる気がして、いいと思います。

――ところで、濵田さんは演技についてどんな気持ちで向き合っていますか?

芝居をしているときの空気感が好きですね。最初、戸惑いを感じつつ、みんながそれぞれの役を演じ、試行錯誤を繰り返しながらその人物になりきり、会話をしていく雰囲気がいいんですよ。ナチュラルに会話が出来ると、『今、役になれた!』とうれしくなります。もともと、バラエティを頑張ってきて、その中でこうしてドラマだったり、舞台だったりに挑戦する機会をもらえて、どんどん演技が好きになっています。休みがあると家で気になる映画やドラマのDVDをよく見るので、最近かなりの引きこもりです(笑)

――俳優・濵田崇裕の課題とは?

演技が上手下手という次元でないことで、しっかり存在感を出していきたいです。『うわ、こういう人おる!』っていう説得力を持たせたいし、言い方はぎこちないけれど、この人が言うと何か伝わるっていう演技ができたらいいですね。

――濵田さんが所属するユニット「ジャニーズWEST」の皆さんも演技に精力的に取り組んでいますよね。

いまは皆で力を合わせ、『ジャニーズWEST』っていうグループがいるんですよってことを知ってもらうため、アピールする時期だと思っています。芝居でも『僕たちはこんなことができます』ってことをどんどん示していきたいですね。例えば誰かがセリフの練習をしていると、他のメンバーが合わせることもあるし、自分が出ている作品の話もよくしています。そういう意味でも僕らの団結力は強いので、メンバー全員で演技の世界でももっと活躍していきたいです。

――番組のエンディングでは、濵田さんが予告を担当されていますね。

どう言おうかいろいろ考えて、半分自分、半分小中みたないテンションにしました。台本を読んだときに感じた、『次回はどうなるんやろ』と思った気持ちを思い出して、セリフを言っているし、リアクションもちょっと僕っぽさを出すようにしています。小中を演じているときはちょっと違うので、その差をぜひチェックしてください!