歳のせいか、涙もろくて困ります。
今年もスポーツの様々な瞬間に目頭を熱くしました。
楽天イーグルス日本一達成の瞬間。
超ロングパットを沈めた宮里美香プロの女子オープンゴルフ優勝の瞬間。
宮里優作プロの悲願のツアー初優勝・・・
そして、今年の泣き納めをしてきました。
場所はさいたまスーパーアリーナ。
フィギュアスケートのソチオリンピック最終代表選考会
全日本フィギュアスケート選手権です。
今年は男女ともにハイレベル、史上空前の選考会になりました。
私のフィギュア取材経験の中では、トリノオリンピックの代表選考会
『代々木の奇跡』と言われた全日本フィギュアが
一番印象的でしたが、
今年はそれを上回る思い出深い大会になりました!
男子は羽生選手の連覇となりましたが、町田選手の自信、
小塚選手の意地、高橋選手の憔悴、織田選手の涙...
女子は鈴木明子選手の13度目の正直となった初優勝、師の涙。
プレッシャーに打ち勝った村上佳菜子選手の泣き顔と笑顔。
まさかのミスで3連覇を逃した浅田選手の呆然とした表情。
競技生活を締めくくった安藤選手の元女王の意地とルッツ+ループの連続ジャンプ。
15歳ながらノーミスの演技で未来を感じさせた宮原選手。
何だろう??というぐらい心を揺さぶられすぎて、疲れました...。
4年に1度の大舞台に懸けてきたスケーター達にあらためて感謝したいです。
そんな中、個人的に記しておきたい印象的なシーンをいくつか。
3アクセルに挑んだ名古屋出身の大場雅選手、
中京大リンクで一緒に練習することもある浅田真央選手も
認めるその能力、日本人4人目の成功はそう遠くないはずです。
激闘となった男子フリーでその最終組に入った宇野昌磨選手。
お兄さん達が4回転を組み込んだプログラムで挑む中、
3アクセルもまだ完ぺきに決められないにもかかわらず7位入賞。
これから技の難度が上がってくれば、日本のエースへと
成長してくれるはずです!
ちなみに、バンクーバーオリンピックの選考会では村上佳菜子選手が
同じようなシチュエーションで最終滑走グループに入りビリビリする
雰囲気を体感して今回につながりましたが、ひょっとしたら4年後は
宇野選手に同じような状況が巡ってくるかもしれません。
今大会は18,000人の観衆が何度スタンディングオベーションをしたことか?
その中で女子SPで真っ先に総立ちの喝采を受けたのが
名古屋を拠点にする本郷理華選手でした。
長身で長い手足を使ったダイナミックな演技は圧巻でした。
ペアで団体競技の代表になったのが名古屋出身の木原龍一選手。
昨シーズンからペアに転向して高橋成美選手と組んでオリンピック代表の
座につきました。女性を持ち上げたり、ジャンプ・ステップを合わせたりと
シングルの時とは全く違う苦労があったと想像されますが、
よくぞここまで...とジーンときました。
おまけ。今回観戦に来ていた12歳の本田真凛ちゃん。
まだノービスですが、今年の全日本Jr.では堂々5位入賞。
その表現力、ジャンプのうまさ。
個人的には真央ちゃんが6年生で全日本に出場した時のような
光を感じました。もしかしたら4年後には・・・。
今シーズンを最後に競技生活を退くスケーターもいる中、
みなさんの心を動かすDNAはしっかり受け継がれるはずです。
いよいよ、開幕まで2カ月をきったソチオリンピック。
フィギュアスケートはもちろん、この舞台にかけたアスリート達が
どんな姿を見せてくれるのか・・・
今から、涙のリクエスト、しておきます。