師走に入り寒い日の続く名古屋、小雪舞う日もありました。
俗に言う風花です。
この『風』には季節ごとに様々な表現がありまして
春先、東の方から吹く東風
初夏の爽やかなものを薫風
秋の風を素風と言ったり
冬の好天時に吹きすさぶのが空っ風
風が激しく吹きまくることを風巻(しまき)と呼ぶこともあるそうで。
季節ごとにいろいろな風が吹いたと言えば、
「J1へ 名古屋の風を起こそう」をスローガンに掲げて
今年J2を戦った名古屋グランパス
そのJ1への昇格の道のりを追った特別番組
『名古屋グランパスJ1昇格ドキュメント
~風が吹いた真実』
が12月23日(土)16:00から放送されます。
ほぼゼロからチームを作り上げて1年でJ1復帰の
ミッションを達成した風間八宏監督の思いを軸に、
広島から移籍し新生グランパスのシンボルプレーヤーとなった
キャプテンの佐藤寿人選手の証言を織り交ぜて
長かったJ2での戦いを振り返ります。
そのインタビューとナレーションを担当しました。
風間監督をして、
「変わろうとする気持ちが練習での取り組みに表れてから
寿人は一皮むけた」と言わしめたキャプテン。
J1歴代2位の161ゴールをマークしている稀代のストライカーも
今季はサイドでのチャンスメイクなど、
これまでしてこなかったプレーも要求されました。
かつて代表に呼ばれた際に、同じようなシチュエーションになり、
若かったこともあって自分のストロングポイントにこだわり、
監督の要求に応えられずに
結果的に代表から外れてワールドカップ出場が一度もない寿人選手。
「あの頃に風間監督と出会っていたら僕のサッカー人生も
変わっていたかもしれません」
と言うほど、プレーヤー佐藤寿人にとっては
新境地を切り開いた大きな1年だったようです。
風間監督は、実績のある人もない人も、
若手もベテランも関係なく、
変化することを求めました。
生まれ変わろうという
『変生風』を吹かせた1年でもあったわけです。
「疾風に勁草を知る」
と言います。
J2降格という厳しい風に耐え、強い草であることを証明したグランパス。
来年は順風満帆のシーズンとなりますかどうか・・・