鬼門
陰陽道では鬼が出入りするとされる方角で艮(うしとら)、
北東がこれにあたります。
寛永寺が江戸城の鬼門除けとして北東方向に立つのは有名な話です。
名古屋城の北東には尾張四観音があって鬼門を封じています。
スポーツ界では「あそこに行くと、ど~も調子が出ない、結果が出ない...」
そんなスタジアムを鬼門と呼んだりします。
名古屋グランパスにとって今季の鬼門が、
あろうことかホームスタジアムの豊田スタジアム
8戦して2分け6敗と勝ちがありません。
ちなみに、名古屋からはほぼ真東にあたり、鬼門ではないはずですが・・・。
そんな豊田スタジアムを舞台に11/14(金)に
アギーレ日本vsホンジュラスの試合が行われ観戦してきました。
グランパスにとっての鬼門もアギーレJAPANにとっては関係なし!
ワールドカップ・ブラジル大会のメンバー中心のスタメンとなった日本は
ホンジュラス相手に6-0と快勝!
しかも、吉田麻也選手、本田圭佑選手、
豊田洋平選手がゴールを決めれば
川島永嗣選手が好セーブを見せてと、
かつてグランパスのユニフォームを着て
豊田スタジアムを沸かせていた選手たちが大活躍。
終盤にはグランパスから唯一代表に選ばれている
田口泰士選手も登場と、最高の試合でした!
さて、
そんな代表選手たちが名古屋在籍時にともにプレーした選手が
ユニフォームを脱ぐことになりました。
中村直志選手
2001年グランパス入団から14年間、リーグ戦341試合で30ゴール
主に守備的な中盤で活躍、派手さはありませんが攻守両面で
強さとうまさを魅せる渋いプレーヤーでした。
グランパスに入団してグランパスのユニフォームしか着ずに引退する、
グランパス初のフランチャイズプレーヤです。
降格のピンチにJリーグ初制覇・・・いい時も悪い時もあった14年間、
その間に8人もの監督の元でプレーしましたが
全ての監督から重宝がられたプレーヤーでした。
「監督の目指すサッカーを体現するため自分に何が出来るかを
常に考えながらプレーしていました。その中で自分のアイデアや特徴を
プラスアルファとしてアピールし、100%のプレーを心がけていました。」
出来そうでなかなか出来ないことです。
西野監督になって若返ったチーム。
グランパスの未来を担う若手に背中で語りかけた現役最後の1年。
「若い選手は自信を持ってやっている。心配はしていない。
ただし、自信が過信になってはいけないと思う。
ファイトする気持ちと謙虚さを忘れずにプレーしてほしい」
中村直志選手から未来を担う若手へのメッセージです。
私が「グランパスEXPRESS」を担当していた2001年、
入団が決まってゲスト出演してもらったのが初めての出会い、
それから14年・・・
私がぎっくり腰を患い、腰痛持ちの直志君に相談したところ
親身になってストレッチを教えてくれた上に
その後もずっと「腰はどうですか?」と気遣ってくれたり、
優勝した時には、記念のタオルマフラーを気前よくくれようとしたり、
(当然、貴重な品ですから丁重にお断りしました。もらっておけばよかった...)
とにかくシャイですが、優しくて男らしい奴でした。
グランパスの今季残りは3試合、ホームも1試合残っています。
今季ホーム最終戦は11/29(土)大宮アルディージャ戦、
舞台は・・・鬼門豊田スタジアムです!
名古屋サポーターよ!中村直志選手の勇姿を見届けに
カモン豊田スタジアムです!