5月28日 更新
5月26日(火)、都内にて制作発表記者会見が行われました。高杉真宙さんをはじめ、富田靖子さん、山田純大さん、藤田弓子さんが登壇。意気込みや役作りについて語りました。さらに、高杉さん&富田さんには内緒で、サプライズゲストとして前田旺志郎さん、田附未衣愛さん、川合俊一さんが、特大オムライスとともに登場! 驚きと喜びで、富田さんの目に涙が…という一幕もありながら、絶品オムライスをみんなで頬張り、ドラマのヒットを祈願しました!
会見では、まずは出演者陣が作品についての以下のコメントを…。
連ドラ初主演ということで、不安と緊張が大きいのですが、みなさんに助けられながら演技をしています。原作が漫画という作品も初めてなので、原作ファンの方々に「これは律くんじゃない」と言われないように、しっかり律を演じて、歩んでいきたいと思います。
撮影も9週分のうちの5週が終わり、これから後半に入ります。優しい時間が届けられるよう、みんな一丸となって頑張っています。ぜひ放送をチェックして、素敵な時間を過ごしていただければと思います。
この作品は愛情100%のドラマだと思います。一人一人が愛情を持って人と接する、人間ってこうあるべきじゃないかなと思いながら、いつも台本を読んでいます。花山大輔は、早川家のよき理解者であり、相談相手でもあります。そして視聴者の方々に、こんな医者が、こんないいヤツが周りにいたらなと思っていただけるように頑張っていきたいと思います。
恭子さんと律くんの家族がみんなでどういう風に成長していくか、どういう日々を過ごしていくか、お互いにどう思い合っているかが、本当にきめ細かく描かれた脚本です。この作家すごいな!体力あるな!と思います。毎日盛りだくさんに、ドラマチックなことが起きていきます。今は「律くんを見守っている」という存在ですが、キーパーソンとして、これからいろいろと関わっていきます。
そして、ここでサプライズが! 高杉さん&富田さんに内緒で、律の弟・調役の前田旺志郎さん、妹・奏役の田附未衣愛さん、そして亡き父親・大洋役の川合俊一さんが、特大オムライスとともに登場!
高杉さんは「調は、大阪に帰って学校に行くって言ってたのに!」と驚き、富田さんは感激のあまり目に涙が…。涙のワケは、「パパがいて、成長した子どもたちが一緒に登場するというのは、私にとってはあり得ない風景で。それをこうやって記者会見で見せていただいて、後半も撮影頑張ろうと思いました」とのことでした。
出演者陣も仰天した特大オムライスの大きさは、本作が昼ドラ210作目ということで210cmのサイズで、500人分。米8升、卵965個を使用し、シェフが4人がかりで調理。ケチャップでの文字(ドラマのタイトル)は、業務用のケチャップ3本を使って川合さん、前田さん、田附さんが3人で書いたそう。
タイトルの“銀のスプーン”には、欧米では赤ちゃんの食べ初めに魔除け効果のある銀でできたスプーンを使うと一生食べ物に困らないという言い伝えがあるため、本作も視聴率に困らないように(笑)、“銀のスプーン”で特大オムライスを食べて、ドラマの大ヒットを祈願することに!高杉さんの「明日もきっとおいしいご飯」のタイトルコールに続き、富田さんの「せーの!」との合図で、みんなで「いただきまーす!」と大合唱。一口食べるだけのはずが、あまりのおいしさに、出演者陣はみんな本気で食べていました。
ここからは7人そろってのトークを。
本作には、オムライスの他にも、ちらし寿司、から揚げ、シチュー、ニョッキなどいろいろな料理が登場。そのため高杉さんは料理の特訓をしたそうで、「包丁の切り方を一から教えていただいて練習しました。家でも野菜を切って練習するんですが、大量の野菜を切り過ぎちゃって、どう料理していいのかもわからないから、結局、大量の野菜炒めにして一人で食べました。それが苦しかったです(笑)」とユーモアも交えて特訓のエピソードを。
そんな高杉さんの料理の腕前を見た富田さんは、「第1話のオムライスを作っている時の、鶏肉を切っている手元と、“えっ!”って驚くようなオムライスの出来上がり具合には、家庭科の授業勉強した?と不安に思ったんですけど…(笑) 昨日撮影したニンジンを切るシーンでは、格段に上達していました。日々、お料理はスキルアップしていて、もう任せられます!」と太鼓判を。
また、藤田さんは「何を食べている時に幸せを感じますか?」との質問に、「お酒ですかね(笑)」と回答。「母とふたり暮らしでしたが、食べることを本当に大事にしてくれた人なので、旬のものが必ず出てきて、会話がいっぱいあって豊かな食卓でした。食べることで家族、夫婦も兄弟も分かりあえる、大切な時間だと思います」と、本作のテーマでもある食卓についてのエピソードを。また、山田さんは、「本当に家族になるとはどういうこと?」との質問に、「許すということ。ケンカしても許し合える、それが家族だと思います。僕は許せないですけどね(笑)」と笑いを交えて回答。
また、前田さん、田附さんには、現場での高杉さんの様子についての質問が。前田さんは、「最初に会った時は“うわ~真面目そうやな”と思って全然しゃべれなかったんですけど、今はめっちゃおもろいです。何言うてもつっこんでくれるし、僕の菌がうつったのかなっていうくらいしょうもないボケを言ってくるし(笑) それで現場が和んで、楽しいです」と意外な一面を暴露し、高杉さんも苦笑。
一方、田附さんは、「台本で不安な部分があった時に、律兄のセリフじゃないのに一緒に本読みの相手をしてくださって。やっぱり優しいなと思いました」とうれしいコメントを。これを聞いた高杉さんから「ほら、調!(も、こういうこと言ってよ)」とツッコミが入り、前田さんは「両方ともそんなコメントじゃ、いいイメージしかつかないから…」と言い訳を。現場でも本当の兄弟のようだという3人の仲のいい様子が伝わってきました。
そして、ドラマ初体験の川合さんは、「どっしりしたお父さん役ということで、自分なりの役作りで少し太りまして。遺影を見てもらったらわかりますが、パツンパツンの顔をしてます。“あ~、この人、幸せなんだな~”と思っていただければ」と。体重を5kg増やして108kgにしたという川合さん。増量のために大好きなお酒を無理して(?)たくさん飲んだそうで、「苦しかったですね~(笑)」と満面の笑みで語り、笑いを誘いました。
続いては、記者からの質問コーナー。
――高杉さんは、もしプライベートで女性に料理をふるまうとしたら何を作りますか?
高杉「気持ちが伝わるものがいいですね。焼きハンバーグに、ケチャップでメッセージを書いて。“ありがとう”とか、普段は照れて言えない気持ちを伝えたいですね」
――第1話を見ての感想を。
高杉「1話からすでに波乱の感じが出ています。これからどうなっていくんだろうと、楽しみにしてほしいです。1話から泣きシーンがあるんですが、悩める男の子・律くんは、これからも泣きます(笑)」
富田「小さかった子どもたちの写真から、今の食卓に…というシーンが好きです。子どもたちがこんなに大きくなって笑顔でご飯を食べているという姿を見た時に、本当にうれしくなりました。家族でご飯を食べているシーンが一番好きです」
山田「冒頭の、子どもたちが小さい時、恭子さんが自転車をこいで律のもとに駆けつけるシーンを見ていいなと思い、次の子どもたちが大きくなったシーンでは、恭子さんがもっとお母さんになっていて、声の使い方や雰囲気が全然違って、すごいなと思いました」
川合「セリフは、回想シーンでの“ほ~ら律、今日からここがお前の家だぞ”の一言なんですが、今まで演技をしたことがないので、どうしたらいいか分からなくて。前日、東山紀之くんに相談したら、“あまり強弱をつけない方がいい”と言われたのでそのまましゃべったら、ものすごい棒読みに(笑) 2話にも、また棒で出てるんで、1話と2話は絶対に見逃さないように!」
藤田「靖子ちゃんのデビュー作『アイコ16歳』で私はお母さん役で、『さびしんぼう』では私の若い頃の役をやってくれて。その靖子ちゃんが大人になって、こんなに悩み多き母親を演じていると、それだけで涙が出ました。演技派のステキな女優さんに育って、私は靖子ちゃんのファンですから、すごくうれしいです」
前田「食卓をみんなで囲むシーンでは、だいたい律兄が悩んでて、律兄のモノローグが入るんですが、そこでの僕らの会話は全部アドリブなんですよ。律兄のセリフも大事ですけど(笑)、僕らのアドリブも耳をすまして聞いてください」
田附「食卓では、しー兄(調)とケンカすることが多いんですけど、それを家族が微笑んで見てくれている、そういう何気ないシーンが家族だなと思います」
さらに、会場に集まった50名の“アメーバマイスター”であるブロガーの皆様からの質問も。
――高杉さんが、お兄ちゃんとして心掛けていることは?
高杉「全然、お兄ちゃんぽくないんですよ。でも、僕が支えてもらっていますが、僕も支えられるようになりたいと思って、現場ではいつも明るくいるようにしています」
会見終了後には、取材陣&ブロガーも、特大オムライスをいただきました。このドラマと同じく、優しさに満ちた味でした!