新型コロナウイルスへの感染を予防するための対策の基本「手洗い」。正しくできていますか?せっかくの対策も、正しく行わないとあまり効果が期待できません。注意すべきことを取材しました。
新型肺炎への対策の基本「手洗い」。皆さんちゃんとしているようですが…話を聞いてみると、手の洗い方はバラバラ。
男性:
「指先まで、手のひらでこういう感じで(指を立てるようにして)洗うように…」
女性:
「手のシワとかを意識して、回して洗ったりとか」
別の女性:
「こうやって洗うよね、手首のところまで」
せっかくの対策でも、正しくしないとあまり効果は期待できません。
正しい手の洗い方を伺うべく、名古屋市立大学病院の看護師で、院内の感染予防も担当する小川さんを訪ねました。
1.まず最初は、石鹸で手のひら
2.続いては手の甲へ。
そして、ここからがしっかりできない人が多いというポイントです。
3.指の間にもウイルスが溜まりやすいため、こするように洗います。
4.そのあとは爪の間。
5.忘れがちな親指も、付け根をひねるように洗います。
6.最後は意外とウイルスが付着しやすい手首までしっかりと。
これが新型コロナウイルスから身を守るための正しい手の洗い方です。
看護師 小川さん:
「(この手順を)意識せずに自然にできるようになればいいと思います」
また、洗い終わった後は…?
Q.洗った後に手を拭く作業がありますが、それはペーパータオルの方がいいんですか?
看護師 小川さん:
「ご家庭だとタオルでもどちらでも結構ですが、タオルの場合はこまめに洗濯することをお勧めします」
正しく手を洗ったら、さらに効果的なのが、消毒用のアルコール。
看護師 小川さん:
「アルコールがベースのものが基本だと思います。新型コロナウイルスには、消毒用アルコール70パーセント以上のものが有効だと言われています」
使い方で大事なのが消毒液の量。使用目安量は製品によりますがプッシュタイプのものはポンプを下までおして、手の平・甲・手首までいきわたるように。
物に触れやすい爪の間はひたすように消毒するのが効果的だということです。
看護師 小川さん:
「マスクと手洗い、この2つは今回の新型コロナウイルスだけでなく、風邪やインフルエンザの予防策として推奨されています。正しい方法を理解して行うことが重要です」