新型コロナウイルスの影響で小中学校などが再び休校となり、子供たちのご飯をどうするか、頭を悩ませている保護者もいるかと思います。
そんな子育て家庭を応援しようと、休校中の子供たちに、無料で昼ご飯を届ける『走る子ども食堂』が出発です。
真っ赤なキッチンカー、メニューは出来立てのホットドッグと、
いなり寿司。
休校中の子供たちに無料でお昼ご飯を届ける『走る子ども食堂』です。
愛知県豊明市の社会福祉協議会、それに地元JAのメンバーで作る助け合い組織「けやきの会」がタッグを組みました。
けやきの会は、もともと地元の農家が作ったお米や野菜などを使って、ご飯を安く提供する食堂を運営していました。
けやきの会の会長:
「少しでも子ども食堂の方へ配布できるなら、お手伝いしようかって言ったらみんな賛同してくださったから。みんな気持ちよく、『孫のため』だと思えば」
学校が休みで友達と会えない子供たちに少しでも楽しい思いをさせてあげたい。休校中の子供たちへお昼ご飯を届ける『走る子ども食堂』、実は出動させるのは、今回が第2弾です。
第1弾は、最初の臨時休校を受けて、4月2日まで実施。しかし、5月まで再び休校となったため、子育て家庭のリクエストを受けて再開を決めました。
作っていたのは、子供に人気の「いなり寿司」。
けやきの会の会長:
「なかなかね、お米も今の子は食べる子が少ないけど、揚げ寿司なら食べれるんじゃないかなと思いますもんでね」
食材は全部、地元のJAからの提供。
作るのは取り組みに共感した地元の主婦たちです。
協力する主婦:
「子どもたちが喜んで食べてくださることを想像しながら作っています」
けやきの会の会長:
「やるぞーっていう感じで、頑張って。『孫たち』に楽しんでもらって元気になってね、私たちも活力をいただけるから、子供たちにね」
この日作ったいなり寿司は、全部で900個。
愛知に本社を置くフジパンが提供したコッペパンで地元農家が作ったキャベツを使ったホットドッグとセットにしますが、せっかくならば出来立てを…とキッチンカーでウィンナーを焼き上げます。
準備が整うと、早速子供たちのもとへ…。
(リポート)
「いま車が到着したんですけれども、子どもさんたちが笑顔で集まってきていますね」
楽しみにしていた子どもたちが続々と…。ホットドッグを完成させて、子供たちに配ります。
女の子:
「友だちが誘ってくれて、うれしい」
母親:
「引きこもっていると、イライラしているし。(子どもは)3歳で、ママ友がきのう教えてくれて」
別の母親:
「仕事があるので、朝にお弁当作ってお昼帰ってきて食べさせて出かけるっていう感じになるので、こうやっていただけるとありがたいですね」
担当者:
「次、出発しますので。お願いします」
集まった全員に配り終えると、息つく暇もなく次の場所へ。豊明市内の10の学区に設けられた会場を日替わりで2カ所ずつ回っています。
『走る子ども食堂』…。休校が続く中、子供達やその保護者へ“温かさ”を届けていました。