とげ 『小市民 倉永晴之の逆襲』

毎週土曜日よる11時40分

インタビュー

柿園まみ役 遊井亮子

10月24日

ドラマをご覧になった感想をお願いします。

 私、実際に市役所に勤めている友人がいまして、その人から話を聞くとドラマの中に出てくるモンスタークレーマーがとてもリアルで、実際にも本当にやっかいな注文をつけてくる方が多々いらっしゃるというのを聞きました。でも、その事を自分で気づいていない方も結構いらっしゃるのではと、台本を読みながら自分も少し振り返りました。自分では意識してなくても、友人に対して行っていることや、言っていることがどうかなって。

撮影に入り、柿園まみ役を演じることでのポイントや、人物像での新たな発見、共感できるところなどありましたらお聞かせください。

 共感というよりは共鳴の方が近いです。こういう風になることもあるんですね。やはり母親はママ友のグループであったり、ご近所付き合いであったり、本当に人付き合いは大変だと思います。その中で柿園は、他の方に対して敵を作らない当たり障りのないご近所さんの雰囲気で行こうかなと最初は思っていました。

監督から、柿園役に関してオーダーはありましたか?

 とにかくさわやかに、です(笑)。

遊井さんは、演じる役の振り幅がとても広い女優さんというイメージです。

 役作りの上での、「私、これしています」というのは、実はあまりないです。台本を読み、イメージして、読んでいるときに思わなかったことが普段生活しているなかでふわっと浮かんできて、それをサルベージする感じです。ちょっとしたことを少し肉付けしていき、あとは現場で皆さんと一緒にお芝居をして、いろいろ試してしっくり来るものを探してみたり、監督と相談して2つのパターンで演じさせていただくこともします。それでどちらかいい方法をお任せしてもらうこともあります。

印象に残っているシーン、もしくは楽しみにしているシーンを教えてください。

 第6話でいろいろありまして、演じる側としては、生の感情を隠さずに吐露する所なので少し気持ちいいかもしれないです。言いたくても言えないし、さらに方向性がちょっと間違っちゃっている…、そんなことっておそらく誰にでもあると思うのですが、それを柿園は少しスパークした感じで発言しています(笑)。

田辺さん、西田さんと共演してのエピソードをお願いします。

 田辺さんは本気なのか冗談なのかよくわからないときがあって、後で私は、あれ冗談だったんだって、気づくんです(笑)。あれだけの容姿をされているのに一切気取ったところがなくて、おかげで現場は本当に和やかな空気になっています。西田さんとは一緒に出演した作品はいくつもありましたが、同じシーンでご一緒したことがなくて、やっと会えたという感じです。西田さんもとても話しかけやすい雰囲気の方で、お二方とも飾り気のない本当に自然体な方で素敵だなと思います。

遊井さんは、巻き込み型? それとも巻き込まれ型?

 私は完全に巻き込まれ型だと思います。こういう仕事をやっているからか、物事を客観的に見る癖がついていて、友人のちょっとしたケンカの仲裁じゃないですが、引いて見て、「君たちそれは勢いで言ってない?」とか言ってしまう、あれです(苦笑)。

ストレス解消法を教えてください。

 晴之さんとちょっと似ていますが、最近お風呂上がりの缶チューハイがとても美味しくて(笑)。冷蔵庫の中にいろんな味の缶チューハイが入っていて、今日は何にしようかなって、お風呂上がりに考えているのが最高に楽しいです。

視聴者の方へメッセージをお願いいたします。

 晴之さんという弱気な男が戦って行く様を自分のエールにして、そして少しだけ自分を顧みて欲しいと思いました。ちゃんと周りは見えていますか?って、少し気づいていただけたら嬉しいなと思います。柿園は周りがちゃんと見えていたのかな? そうならないでくださいねという共鳴の思いも込めて、今後の柿園の展開にも少しだけ期待してくださると嬉しいです。

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